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インコの病気には保温が大切!すぐやるべき応急処置と注意点

飼っているインコに病気の予兆が見られたときは、すぐに保温をすることが大切です。
では、どんな風に保温をして温めてあげたらいいのでしょうか?

そこで、病気の可能性があるインコへの保温による応急処置や注意点などお伝えしていきましょう。

家に保温用の器具がない場合は、自宅にあるもので代用しても問題ありません。
まずはインコを温めてあげて様子を観察することが大事です。
ぜひ参考に試してみてください。

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インコに病気の予兆を発見したら保温して温めること

飼っているインコにいつものような元気がなかったら、体調が悪いかもしれないと思ってください。

インコは具合がよくないときは羽を膨らませてじっとしています

この羽を膨らませているのは寒いときにする状態です。インコは寒いと感じた時、羽を膨らませて体温が下がるのを防ごうとします。このような状態を見たら、すぐに保温してあげてください。
  • ただし、インコは体調が悪くても、驚いたり怖い思いをした時は一時的に膨らませていた羽を閉じて細い状態になります。
  • また、具合が悪いことをばれないように隠す習性もあります。
体調を気にしてケージを覗いた時に、それまで羽を膨らませていたのにいつもと同じ状態に戻すこともありますので注意が必要です。

人に慣れていないインコの場合は、ケージに近づいて様子をうかがうのではなく、ちょっと離れたところから見てあげてください。羽を膨らませてじっとしていたら、体調が悪くて寒いということなので、すぐに保温してあげましょう。

羽の状態と一緒に、餌の減り具合や便の状態も見てください

食欲がないか、下痢をしていたり便に異常がないかどうかもチェックします。

羽を膨らませていなくても、食欲が落ちているようだったり便の状態がよくない場合もいつもより暖かい環境を用意してあげると良いでしょう。

体調を崩しそうな時もまずは温めてあげることが大切です。

インコは暑いときは両羽を広げますが、暑すぎると体力を奪ってしまいます。インコが通常の状態になるまでケージの中を温めたら、それを維持するようにしてください。

病気の可能性があるインコへの保温による応急処置

インコが羽を膨らませて寒がっていたら、すぐに保温することが重要です。

インコの羽が膨らまなくなるまでケージの中を温めてください

私たち人間が暑すぎると思っても、インコが羽を膨らませなくなるまで温度を高くしていきます。いつもの状態になったら、その温度を維持しながら様子をみてください。

我が家のセキセイインコの場合だと、42度で落ち着く場合もありましたが、47度まで温度を上げてやっと落ち着いたこともあります。47度まで上げた時は、46度にするとまた羽を膨らませ48度になると羽を広げて暑がりましたので、47度を維持しなくてはなりませんでした。

ケージの中を保温するためには、ひよこ電球やパネルヒーターなどを使います。

鳥のケージに使うための専用のものが販売されていますので、必要になった時にすぐに使えるように用意しておいてください。

保温器具をケージに取り付けても、保温器具の付近だけが暖かくなり、ケージ全体を同じ温度にするのは難しくなります。

病気のときだけプラスチック製のケージに移すか、又はケージにビニールカバーをかけて保温器具の熱が逃げないようにしてください。

プラスチック製のケージもビニールカバーを使う場合でも空気が通るようにしてください。空気穴がないとケージの中の酸素が薄くなり、インコが呼吸できなくなってしまいます。

ケージの上からタオルや毛布をかけて保温することもできますが、ケージの中が真っ暗になってしまわないように注意が必要です。白いタオルだと光を完全に遮断しないので、ケージの中が暗くなりすぎません。
保温したらケージの中が暑くなりすぎないことにも気をつけてください。温度を一定に保つにはサーモスタットがあると便利です。インコにちょうど良い温度に設定して使うことができます。

インコの仕草を確認して病気なのか保温しながら様子をみましょう

インコは病気のときにも羽を膨らませてじっとしている様子が見られます。
インコが羽を膨らませていたら、まずは保温をしてケージの中を暖かくしてあげてください。それと同時に、食欲や便の状態、インコの様子を確認してください。

インコの様子がいつもと変わりなく、餌も食べているようならただ寒かっただけかもしれません。一時的に寒くても便の状態が悪くなったり食欲が落ちることもありますので、ケージを暖かくして様子をみてください。

餌を食べていない、食べようともしないのなら食欲がないということ

粟の穂など食べやすい餌を与えてみてください。

我が家のセキセイインコは食欲がなくて通常の餌を食べなくても、オーチャードグラスなら食べられる場合があります。オーチャードグラスをしばらく食べてから、通常の餌を食べて復活することも多いです。インコによって食べやすい餌も違ってきますので、食欲が落ちているときは他の餌も与えてみてください。

便の状態も見てください。

便がゆるい、下痢をしている場合の他に、あきらかに異常が感じられる便をしていたら、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。未消化の餌が混ざっていたり、便が明るい緑色や黒色、血が混ざっている場合は病気の可能性があります。

オスのインコは吐き戻す行動をしますが、病気によって吐いているかどうかも確認してください。

吐くときに首を振っている、餌を撒き散らすように吐いているときは吐き戻しではなく具合が悪くて嘔吐しています。

吐いている様子を目にしなくても、ケージの中に吐いた物が飛び散っていたり顔の周りが汚れていることもあります。インコの様子とともにケージの中の状態もよく観察してください。

保温器具がないときは代用のもので対応しましょう

インコが寒がっているのに、ペット用の保温器具がない場合もありますよね。そんな時はとりあえず家にある物を使って保温してください。

家にある物の中で保温に便利なのが湯たんぽ

  1. 湯たんぽをタオルでくるんでケージのすぐそばに置いてください。
  2. そして湯たんぽごとケージを大きなゴミ袋などで覆います。
タオルや毛布を使って覆っても良いです。暑すぎるようなら湯たんぽにタオルを更に巻くか、ケージを覆っているカバーをゆるめたりして温度を調整してください。

温かい飲み物用のペットボトルを湯たんぽの代わりに使うこともできます。

ペットボトルの中にお湯を入れ、タオルなどでくるんで使ってください。この場合も暑くなりしぎないように注意し、キャップを必ずしっかりと閉じてください。

カイロを使って保温することもできますが、カイロは発熱をするときに酸素を使います。

カイロだけでは十分な暖かさにはならないため、更に毛布で覆ったりビニールのカバーをすることもありますが、その場合は酸欠にならないように注意が必要です。

病院に行く際にもインコの保温対策をしましょう

インコが寒がっているため病院へ連れて行くのなら、病院へ行くまでの間も保温が必要です。家を出た後に寒くて羽を膨らませることがないようにしてください。

病院へ連れて行くときはケージよりも小さなキャリーケースを使います

キャリーケースは必ずバッグなどに入れるか、布でくるんでください。

キャリーケースと一緒に湯たんぽもバッグの中に入れて保温します。

ペットボトルやカイロを使って保温しても良いでしょう。布でくるむ場合は必ず空気穴を作ってください。また、暑くなりすぎないように気をつけてください。

病院まで自家用車で連れて行くのなら、車の中を暖かくすることができますが、交通機関を使って病院へ向かうときは特に注意が必要です。キャリーケースを保温し、体調が悪いインコが驚いたり怖がることがないよう静かに移動するようにしてください。

大切なインコが病気にならないように、インコに適切な環境を整えることは大切です。また、体調がよくないことにいち早く気がつくためには、日頃からよく観察することも必要です。インコが寒がった場合に備えて、ペットヒーターなどもしっかりと用意しておいてくださいね。