インコを飼ってみたいと思っていても、飼育にかかる費用が気がかりでもありますよね。インコは小さいので食べる餌の量も知れています。毎月かかる飼育費用ならそれほど高くはありません。ですが、インコを迎える時はケージをはじめ飼育に欠かせない物を揃えなくてはなりませんし、病院にかかった場合の費用も考えておかなくてはなりません。インコを迎える前に飼育に適した状態であるかについてもしっかり考えておきましょう。
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インコの飼育の必須アイテム。ケージ選びはとても大切
インコを飼うのなら必ず用意しなくてはならないケージ。シンプルなものから工夫を凝らした手乗り用のもの、インテリアとのバランスを考えたおしゃれなデザインなど、豊富に販売されています。見ているだけでもワクワクしますが、ケージを我が家とするインコのことを一番に考えた上で、手軽に掃除できて世話がしやすいものを選ぶことが大切です。
おすすめなのは少し大きめでシンプルなデザインのもの
ケージを選ぶときはインコの大きさも考えなくてはなりません。
狭いケージはインコにとってストレスになり、あまりに大きいサイズのケージだと掃除が大変になったり、保温が必要なのになかなかケージの中が暖かくならないなどそれなりに問題があります。
セキセイインコはほぼ上の止まり木で過ごしますが、向きを変えようとする度に尾羽が背面の金網に引っかかってしまいます。止まり木を手前に取り付けて背面との距離と広めにすると下段の止まり木とのバランスが悪くなります。
コザクラインコやオキナインコといった中型インコのケージは一辺が45センチ以上のサイズを選んでください。ラブバードと言われるコザクラインコやボタンインコなら相性の良いインコ同士二羽で飼いたいと考えるでしょう。
ひとつのケージで二羽以上飼うのなら、ケージのサイズも少し大きめにすることをおすすめします
コザクラインコくらいの大きさなら小型インコ用の35センチ角でも問題はありません。ですが、ケージの中には副食のための餌入れやブランコ、退屈しないためにおもちゃを取り付けることもあります。ケージの中がどんどん狭くくなっていくため、一羽につき45センチを目安に考えると良いでしょう。
ヨウムやコンゴウインコのような大型インコの場合はケージもかなり大きいものを用意しなくてはなりません
大型のインコは動きがゆったりとして、ケージの中で激しく飛びまわることはありませんが、ケージのサイズはインコの1.5倍のサイズが目安となります。体調が30センチ以上になるヨウムの場合なら一辺が45センチ以上は必要です。高さは60センチ以上のサイズを選んでください。
ケージには止まり木と餌入れがセットされているかどうか確認してください
なかにはケージだけで止まり木などは別に買い足さなければならないこともあります。
また、付属のものでは不満に感じることもあるでしょう。止まり木には天然木を使って自然に近づけたい、餌が飛び散らないように蓋付きの餌入れにしたいと思うこともあるでしょう。
インコの飼育において他に用意しておきたいもの
ケージの他にも揃えておきたいものがあります。ケージに付属されている止まり木や餌入れも場合によっては別に用意しなくてはならないこともあります。
ケージの付属品である止まり木は、そのケージを使うインコを想定して丁度よい太さの止まり木がセットされています。
止まり木のサイズも様々あり、インコのサイズに合わせて用意しなくてはなりません
インコが止まり木をつかんだ時に爪との間が1/3くらい余る太さが丁度よいサイズになります。付属の止まり木の太さがインコに合っていない場合は止まり木だけを別に用意しなくてはなりません。
ケージに付属されている餌や水の容器は深底タイプがほとんどです。インコの餌は一日に食べる分だけを入れて、毎日新しい餌に入れ替えます。容器の底に少しだけ餌がある状態ではインコが食べにくくなります。
主食の餌を入れる容器の他に、副食を入れるための容器や青菜を与える時に使う菜差しも用意しておきます。
インコの飼育において大切なのが温度管理です
インコを迎えるのと同時に保温器具も用意してください。小動物用のペットヒーターを購入しておくと安心です。ケージのサイズに合わせた防寒カバーもあると大変便利です。家を留守がちにする人ならサーモスタットも用意してください。温度差が出たら自動でスイッチがオンオフになり、ケージの中を程よい温度に保ち続けることができます。
インコを飼うときには最低でもこれだけの物を用意してください。他にもあったら便利な飼育道具がありますが、実際にインコを飼ってから必要に応じて揃えていくと良いでしょう。
病院へ連れて行くためのキャリーケースは早めに用意しておいた方が安心です
急にインコが体調を崩して病院へ連れて行くことになった時も慌てなくて済みます。ケージのまま連れて行くと保温することが難しく、また、サイズ的にも移動が大変でもあります。小さなキャリーケースならカイロなどを使って保温した状態のまま移動することができます。キャリーケースを入れるための丁度よいバッグがない場合はそれも一緒に用意しておくと良いでしょう。
インコを飼育するときは病院の費用も考えておきましょう
インコの元気がなく、病気が疑われるときはすぐに病院へ連れて行くことが大切です。インコは病気や体調が良くないことを隠そうとするところがあるため、見るからに良くない状態の場合は様子を見ていることが危険でもあります。
インコを飼う時に必ず鳥を診察している病院も探しておいてください
動物病院はたくさんありますが、犬や猫が中心で小さなペットは受け付けていないところも多いです。インコを購入する販売店に相談するなどして、鳥に詳しい獣医さんを見つけておいてください。
インコの体調が悪くなり病院で診てもらうと、診察代と検査代が発生し、状態によって注射や投薬が必要になります。診察の内容にもよりますが、通院が必要になると1ヶ月の病院代もそれなりにかかります。
定期的に健康診断を受けてください
飼い主が気がつかない症状も獣医さんなら気づくことがありますし、検査によってわかることも多いです。
健康診断では羽や骨格、筋肉の状態などを見て、便とそのう液の検査をします。健康診断の料金は病院や検査内容にもよりますが、5,000円位だと考えてください、場合によってはレントゲンや血液検査をすることもあり、その場合はもう少し費用がかかります。
インコがいる生活。日々かかる費用について
インコの餌には混合シードとペレットがあります
混合シードはペットショップやスーパーのペットコーナーで簡単に購入することができます。価格も1袋1,0000円以内と安めではありますが、混合シードの他にカルシウムやビタミンなどを用意する必要があります。ペレットはインコに必要な栄養がすべて含まれていますが、価格は混合シードよりも高くなります。メーカーによって価格も違いますが、味も違うようです。
寒い時期やインコの体調が優れない時はペットヒーターを使って保温する必要がありますが、ペットヒーターにかかる電気代はわずかなものです。
インコが暮らす環境も大切です
インコは日中起きていて夜は寝る昼行性の生き物です。規則正しい生活はもちろんですが、夜はインコだけ早めに寝かせるようにしてください。インコのケージを暗くしても、飼い主がいつまでも大きな音をたてていたらインコは落ち着いて眠ることができません。
インコが起きている時間を長くしてしまうと体調を崩すだけでなく発情のしすぎにも繋がります
インコはとても人懐っこいフレンドリーな性格です。
寂しがり屋でもあるため、毎日一緒に過ごす時間を作る必要があります。ケージから出して思う存分遊ばせてあげてください。ケージから出て飛ぶことはインコにとって大切な運動です。インコは飼い主と一緒に遊ぶことも大好きです。
日光浴や水浴びも必要です。暖かい日は1日30分程度、太陽の光を直接浴びて日光浴をし、水浴びができる環境も作ってください。