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コザクラインコの体調が悪いときの症状と病気について

大切にしているコザクラインコの様子がいつもと違って元気がないと心配になりますよね。コザクラインコが病気になるとどのような症状がみられるのでしょうか。体調の悪さや痛みがあることを隠そうとするので、飼い主としてはそれにいち早く気づいて対処してあげたいところです。痛みや不調から早く救ってあげたいでしょう。コザクラインコに多い病気や症状についてご紹介します。

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コザクラインコが病気のときの症状について

コロンとした体つきに丸く大きな目が特徴のコザクラインコ。愛情深いことでも知られているとおり、飼い主によく懐いてくれる甘えん坊でもあります。コザクラインコといつまでも一緒に過ごせたらと思いますが、平均寿命は10年前後くらいでしょう。少しでも長く一緒にいられるために、コザクラインコの健康に気をつけておきたいですよね。

コザクラインコの体調が良くない時の様子を知っておくと、病気のサインを見逃さずに早く対処することができます。コザクラインコのいつもとは違うちょっとしたことに気づいてあげてください。なんとなく元気がない、いつものさえずりが聞こえてこない、あまり餌を食べていないようだ、といった小さなことに気づき、様子を注意深く観察することが大切です。

コザクラインコの体調が良くないと思われる症状

  • 声を出さず、おとなしい
  • 寝てばかりいる
  • ケージの扉を開けても出てこない
  • ケージから出ても同じ場所から動かずにじっとしている
  • 餌を食べようとしない、又は食べてもほんの少量だけ
  • 体重が減っている
  • 羽を膨らませている
  • くしゃみをよくしている

コザクラインコの元気がないときは他の症状もチェック

コザクラインコの元気がなく、体調が良くないと思われたときは、他の症状もチェックしてください。

  • 羽を膨らませているのなら保温をしてください。
    コザクラインコがいつもと同じ状態になるまで温度を高くします。ただ寒かっただけなら保温することで元気が戻ります。30度を超えてもまだ羽を膨らませているようなら病気だと考えてください。
  • 餌を食べていないのなら、吐き気や嘔吐がないかチェックします。
    嘔吐したのなら、ケージの周りやコザクラインコの顔の周りなどに嘔吐物が飛び散っています。あくびを頻繁にしているのなら気持ちが悪いのでしょう。そのう炎などが疑われます。
  • 便の状態もチェックしてください
    水をたくさん飲んだ後や青菜を食べた後は水分の多い便になりますが、便に固形の部分がなければ下痢をしています。便に餌が形のまま混ざっているのは未消化便です。便に血が混ざっていたり、黒や緑色、白色など、便の色に異常がある場合も病気によるものです。
  • 咳をしていたり呼吸が荒かったり、鼻水やくしゃみが多い場合は呼吸器系の病気かもしれません。
    コザクラインコも普通にくしゃみをして鼻水が飛び散ることはあります。むせて咳をすることもあります。頻繁にくしゃみをして鼻水で羽が濡れていたり、咳を繰り替えすようなときは心配です。
病気が疑われる症状がある場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。コザクラインコは体調の悪さを隠そうとしますので、気がついた時は症状が重いという場合も多いです。

コザクラインコに多い病気とその症状

コザクラインコに多い病気について知っておくことも必要です。ちょっとした気になる様子から早く病気に気がついて対処することができます。

コザクラインコのヒナに多い病気がそのう炎

そのう炎は食べたものがそのうの中で腐敗することにより、そのうが炎症を起こしてしまう病気です。嘔吐や下痢といった症状の他に、生あくびを頻繁にするようになります。生あくびが多いのはそのうの中が気持ち悪いためです。小さな症状に気がつくことで、まだ軽いうちに治療を始めることができます。

発情している成鳥に多いのが生殖器系の病気

特に発情しているメスの場合はいつ卵ができてもおかしくありません。

卵ができたら無事に産卵することが第一です。

お腹の中に卵があることを確認できたのにいつまでも産卵せず、次第に元気がなくなってきたら卵詰まりの可能性があります。発情期や産卵を繰り替えしているメスは卵管炎や腹膜炎などの病気にかかる心配もあります。

オスの場合は発情を繰り返すことで精巣腫瘍のリスクを高めてしまいます。腫瘍が大きくなったり腹水を併発することでお腹が膨らんで見えたり、脚が麻痺するなどの症状がみられることがあります。

メガバクテリア症をはじめ感染症もコザクラインコに多い病気のひとつ

メガバクテリア症は便の異常や嘔吐といった症状、食欲の低下があります。5才以上のコザクラインコに多いのが寄生虫が胃に感染する病気です。ネバネバした液を吐き、食欲がなくなり衰弱をしていきます。

病気が初期のうちは症状が見られないことも多いので、普段からコザクラインコの様子を気にかけ定期的に検診を受けることも大切です。

コザクラインコは心の病気にも注意。症状について

コザクラインコは愛情深い鳥です。つがいになると相手へ深い愛情を注ぐ鳥なので、その反面、寂しがり屋であったりヤキモチをやくこともあります。ペットのコザクラインコの場合は一羽飼いの場合も多いでしょう。飼い主がコザクラインコのパートナー代わりの存在となり、べったりとよく懐いてくれるようになります。

仕事が忙しいなどの理由でコザクラインコと一緒に過ごす時間がとれなくなったり、一羽だけでお留守番する時間が長いなど、寂しい思いをすることからストレスを感じることもあります。

寂しい退屈といったストレスから毛引き症や自咬症を発症することも多い

毛引き症になると自分で自分の羽を無理矢理抜いてしまいます。くちばしが届かない顔周り以外の羽のほとんどを抜いてしまい、丸裸状態になることもあります。
自咬症は皮膚をつついて傷をつける症状です。出血することも多いため、見ているだけで痛々しい状態になります。

ラブバードと言われるくらい愛情深い鳥なので、飼うときはそれなりの覚悟が必要です。

寂しい思いをさせることで病気にさせてしまうのは飼い主としても心苦しいはずです。コザクラインコと一緒に過ごす時間を作り、毎日ケージから出して遊ぶようにしてくださいね。

コザクラインコが病気のときは早めに病院へ。定期検診も必要

コザクラインコの病気にいち早く気がつくためには、こまめに観察することが大切です。

少しでもおかしいと思ったらすぐに病院へ連れて行きましょう

コザクラインコは小さな鳥なので、犬や猫といった他のペットに比べると治療も限られてしまいます。体調の悪さを隠すところがあるため、気づいた時には既に症状が重くなっているということも少なくありません。

定期的に健康診断を受けることもおすすめします。

定期検診では便やそのう液を採取して菌の状態などを確認します。骨格や羽、皮膚の状態をチェックし、人間の場合と同じように胸に聴診器をあてて音を聞きます。定期検診だけなら30分程度で、料金は病院や検査の内容によって違いますが5,000~10,000円位です。半年に一度のペースで定期検診を受けることをおすすめします。

普段の飼育方法も時々振り返って見直すようにしましょう。ペットのコザクラインコの生活は野生の場合とは全く違っています。人の生活に無理に合わせていることを忘れないようにしましょう。コザクラインコに適切な飼育をすることで。コザクラインコの健康を守ることができます。