キーワード
  1. インコ
  2. 飼育
  3. 種類

インコは一羽でも卵を産む!産卵したあとで気をつけたいこと

大切な家族でもあるインコ。一羽しか飼っていないのに、ある日インコが卵を産むということもあります。インコのメスは交尾をしていなくても、発情期を迎えると卵ができて産卵をすることがあります。そして、この卵が無精卵であってもインコは卵を温めはじめます。飼い主にとっては考えてもいなかった卵。この後はどうしたらよいのか不安に思いますよね。インコの産卵と飼い主ができることについてお伝えします。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

インコがしゃべる理由とは、どういったものなのか

インコは飼っているうちに、飼い主や、その家族が話す言葉をしゃべることがあります。その理由について...

インコの値段と飼育に必要なもの。インコにかかる費用の相場

インコは人になついておしゃべりをしてくれたり、きれいな鳴き声でさえずったりと、インコがいるだけで家の...

インコにペレットをあげるときの量やあげ方について

インコにペレットをあげたいときにはどのくらいの量を与えたらいいのでしょうか?シードからペレッ...

インコに多い精巣腫瘍とは?疑われる症状や行動、原因について

インコに多い病気のひとつに精巣腫瘍があります。人間の場合なら腫瘍の摘出手術を行うことも多いですが、体...

インコの爪切りのやり方を紹介。しっかり保定することが大切です

インコの爪が伸びていることに気がついたら、爪を切ってあげる必要があります。爪が伸びていると、洋服など...

インコの雛の育て方で重要な点、餌のあげ方についてご紹介

インコを雛のうちから育てると、とてもよく懐くと話に聞きます。そのような点から雛からインコを育てたいと...

インコがしゃべるのはいつから?小さい頃から名前で呼びましょう

インコがしゃべるようになるのはいつからなのでしょうか?手乗りの他にも、おしゃべりをしてくれたら嬉しい...

インコに多い卵詰まりとは。疑われる症状と予防の方法について

インコに卵ができたと思ったのになかなか産まない。こんな時は卵詰まりではないかと心配になりますよね。イ...

インコが糞を食べるのは何故?原因と対策を紹介します

インコは糞を食べることがあります。餌箱の中には餌が十分入っているので空腹とは思えません。ですが、糞を...

インコの飼い方【ヒナを迎える】必要な準備や注意点を紹介

インコの飼い方がわからないけど、可愛いヒナを見ると飼ってみたいと思いませんか?ヒナから育てると飼...

コザクラインコの体調が悪いときの症状と病気について

大切にしているコザクラインコの様子がいつもと違って元気がないと心配になりますよね。コザクラインコ...

コザクラインコの雛の挿し餌方法は購入店スタッフに確認をしよう

コザクラインコの雛には挿し餌をしますが、挿し餌について詳しく知ることが大切であり、雛が体調を崩さない...

鳥の中でも寿命が長いオウム、寿命や飼い方、注意点を解説

ペットとして鳥を飼う方も多いですが、中には寿命が長い鳥もいるため、飼う前に知っておく必要があります。...

インコが膨らむのは病気のサイン。病院へ移動中も保温が必要

インコが膨らむのには理由があります。ただ寒いだけなら少し暖かくするだけで元気になりますが、かなり...

水浴びをしないインコに水浴びの楽しさを知ってもらう方法

インコの水浴びは私たちにとってのお風呂のような役割があります。体の汚れを落としつつ、ストレス発散...

スポンサーリンク

インコが卵を産む!メス一羽だけでも卵ができます

人によくなついてくれて飼育も難しくないインコは人気のペットです。きれいな鳴き声やかわいい仕草から癒やされる人も多いでしょう。

インコの飼い主に多い悩みのひとつに産卵があります。

インコは人の生活にすっかり溶け込んでくれますが、いつも暖かくて安全な環境はインコにとっても過ごしやすいと言えます。そのため発情しやすくなり、メスの場合は卵ができて産卵をします。

インコはメスの一羽だけでも卵ができて産みます。

ケージの中に卵があることに気づいて驚く飼い主もいますし、産卵したことでメスだと知ったという飼い主も少なくありません。
オスとペアで交尾をしていたのなら、卵から雛がかえる可能性はありますが、一羽しかいない又はオスと相性が悪くて交尾をしていないのなら無精卵で雛がかえることはありません。

インコが卵を産んだら、翌々日にまた卵を産みます。インコの産卵は1日おきのペースで合計4~6個の卵を産むことになります。1個だけで終わる場合もあれば、2個だけ、場合によっては7個以上産み続けることもあります。

一日おきという早いペースで卵を産むということは、卵を作るためのタンパク質やカルシウムがインコの体からどんどん使われていきます。そのため、母鳥のインコが栄養不足になったり、しっかりとした殻の卵が作られないこともあります。産卵はインコの体力を消耗し、大変な負担を与えることでもあります。

インコが卵を産むと、無精卵でも温めはじめます

インコは産んだ卵が無精卵であっても、卵を温めはじめます。無精卵ならヒナがかえることはありませんが、温めている卵はそのままにしておいてください。卵をとりあげてしまうと、卵がある程度の数になるまで産み続けてしまいます。1~2個だけ残して卵を取り上げたり、ヒビが入った卵を処分してもインコは不足分を補うかのように卵を産み足してしまいます。気づかれないと思うかもしれませんが、インコはちゃんとわかっているようです。

無精卵を産むことはインコの体に負担をかけることでしかありません。

できるだけ産卵させないことが大切です。そのためにも産んだ卵はそのままにしておき、インコが諦めるまで温めさせてください。卵が割れているときは腐っていきますので、卵を取り除いておきます。その代わり、ペットショップで売られている擬卵を用意して、処分した卵の代わりにそっと置いておきましょう。

卵の数が十分あることで安心して、そのまま温め続けます。擬卵はインコの産卵をストップさせたい時にも便利です。卵がたくさんあっても抱えきれなくなるので、ある程度の数があればそこで卵を作るのをやめてくれます。

20日間ほど抱卵すると、インコは卵がかえらないと気がついて温めるのをやめるでしょう。インコが抱卵を完全にやめたら、卵を片付けてください。

インコが卵を産むのは大変リスクが高いものです

インコの卵は早いペースで作られ、気づかないうちに産卵していることもあります。そのため簡単に卵を産んでいるように思われるかもしれません。ですが、産卵はインコにとっても大変苦しいものでもあります。

その上、卵を作るために体の中の栄養がどんどん使われてしまうため、産卵が続くほどメスのインコの体は衰弱をしていきます。

卵の殻はカルシウムで作られているため、卵ができるようになるとインコはいつもよりたくさんカルシウムを摂取しようとします。ですが、カルシウムを補うことが追いつかず、卵の殻が正常に作られない場合があります。こうなると卵が出にくくなり、自力で産むことができなくなって卵詰まりになってしまいます。

インコの産卵で気をつけたい卵詰まりについて

インコが産卵するようになると気をつけたいのが卵詰まりです。

インコに発情している様子がみられた時から卵に気をつけておきましょう。
インコのお尻のあたりがふっくらとしていたら、いつ卵ができてもおかしくありません。触って確かめてみて、コロンとした固い感触があれば卵ができた可能性が高いです。

卵が確認できたらその日のうちか、または翌日には産卵をします。

インコが卵を産もうとして力んでいるのに、卵を産んでいない場合は注意が必要です。

また、卵を産もうとはしていなくても、次第に元気がなくなってきた場合は卵詰まりになっている可能性があります。元気がなくなり食欲が落ち、羽をふくらませて動かなくなります。発情すると便が大きくなりますが、卵が詰まって排泄口を塞いでしまうと便が全く出なくなることもあります。ケージの底でうずくまっている場合はかなり悪い状態です。

インコの卵詰まりが心配なときは、すぐに鳥を診察できる病院に連れて行きましょう。まだ元気があるうちに連れて行くことも大切です。病院ではできるだけ自力で産卵するように、カルシウムを補ったりして産卵を促してくれます。病院へ向かうこと自体もインコにとっては負担が大きいものなので、早めに行動することが大切です。

なるべく卵を作らせないためには発情抑制も必要

産卵はインコの体力を消耗し、卵詰まりのリスクもありますが、過剰な産卵は病気の原因にもなります。

何度も産卵を繰り返すことは卵管炎など生殖器の病気にかかるリスクまでも高めてしまいます。発情するとメスのインコの体はカルシウムを蓄えようとするため、骨や関節にカルシウムが過剰に蓄えらて足を動かしにくくなることもあります。産卵とは関係ないように思える症状まで出ることがあります。

年に1~2回の発情であれば正常ですが、それ以上発情する場合は問題です。発情することで卵ができてしまうため、発情を防ぐことができれば産卵を減らすことができます。

インコの発情を抑えるためには、まずはじめに日照時間を調節してください。

人間とともの暮らしているインコは、夜になると電気をつけた明るい室内で過ごすため、野生のインコに比べると明るい昼間の時間が長くなります。明るい時間が長いことは発情につながりますので、インコは早めに寝かせて日中の時間を短くしてください。インコが起きている時間は10時間以内にしましょう。
メスのインコが発情すると紙や木などを噛むことに夢中になります。発情させないためには噛むことができる紙や木製の物を与えないことも大切です。

発情抑制をしてみても効果が感じられない場合もあります。栄養状態が良いこともまた繁殖行動に繋がりますので、なかなか発情を抑制できない場合は食事を制限するという手段があります。インコの食事制限はとても難しいため、必ず獣医師に相談の上で行ってください。

飼い主から愛情かけて大切にされているインコほど発情しやすいとも言えます。インコの健康を守り、長生きをしてもらうためにもインコとは上手に付き合うことが大切です。