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インコの爪切りで血が止まらないときの止血方法と爪切りの注意点

インコの爪が伸びていたら自分で切るという飼い主さんも多いかと思います。インコの小さな爪ですから注意深く慎重に行ってはいても、時には深く切りすぎて出血させてしまうこともあります。爪の先から出てきた血が止まらないと慌ててしまいますが、実は家庭にあるもので止血することができます。
爪切りで出血したときの止血方法、爪を切るときに注意したいことをご紹介します。

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インコの爪切りで出血!血が止まらないときの止血の方法

インコの爪切りをしていると爪の先から血が出てくることがあります。慌ててティッシュで抑えてみるものの、いつまでたっても血がジワーッと出てくると次第に焦ってしまいますよね。小さなインコの体ですから、ほんの少しの量の出血でも心配になります。すぐに血を止めなければと更に焦ってしまうことでしょう。
実は家庭にある物を使って、インコの爪の先から出た血を止めることができます。

線香を使う

まず線香に火をつけます。線香の炎が落ち着いて先が赤くなったら、インコの爪の出血している部分に押しあてます。出血している部分を軽く焼いて血を止めることができます。
線香から出る煙が心配になったり、仏壇がない家だと常時線香があるわけもありませんよね。その場合は小麦粉や片栗粉を使って止血することもできます

小麦粉や片栗粉を使う

インコの爪の出血している部分に小麦粉か片栗粉をつけてください。血が止まるまで爪を指で握って圧迫します。軽い出血なら線香でも十分ですが、血がなかなか止まらない場合は小麦粉や片栗粉の方が効果があります。

血がなかなか止まらないと焦りますが、爪からの出血で命を危険にさらすという心配は必要ないでしょう。インコは体重の1%くらいのまでの出血なら問題ないと言われています。セキセイインコであれば20CC程度まで大丈夫なようです。
出血の量が多かったら、その後のインコの様子をこまめに確認してください。元気に遊んでいたり食欲があれば問題ありません。インコが膨らみだしたり具合が悪そうであれば、動物病院で診てもらってください。

インコの爪切りで血が止まらないときのために、止血剤があると安心

インコの爪を切るときは、出血させてしまった場合に備えて事前に止血剤を用意しておくと安心です。

インコの爪切りで血が出てしまうのは実は珍しいことではありません。我が家のインコも定期検診の際についでに爪切りをお願いしますが、少なくても1~2本は出血して止血剤を塗られています。動物病院で爪切りをお願いしたら、獣医は爪切り用のニッパーと一緒に止血剤も必ず持ってきます。
止血には線香や小麦粉を使うこともできますが、前もって市販の止血剤を購入しておきましょう。ペット用品を扱っているお店で販売されていますし、動物病院で購入できることもあります。

止血剤の他にも爪切りに必要な物を揃えておきましょう。インコの爪切り用のニッパーがあると便利ですが、ニッパーを使い慣れていない人なら赤ちゃんの爪を切る時に使うハサミもおすすめです。人間用の爪切りも使うことができますが、インコの小さな爪には大きすぎて使いにくく感じる場合もあります。

小さいものが見えにくいという人なら眼鏡型のルーペも用意してください。爪切りは明るいところで行いますので、部屋の中が暗いときはライトも必要です。

インコの爪切りの仕方。血管に気をつけて出血させないことが大事

インコの爪切りで出血させてしまうのは、爪の中の血管を傷つけてしまうためです。

インコの爪は透き通っているので爪の中の血管を見ることができます。この血管まで切らないようにしてください。血管のすぐ近くで切るよりも、爪の伸びた部分をほんの少しだけ切るくらいで良いでしょう。

血管の先はかなり細くなっていて見えていない可能性もあります。私も血管に気をつけて切ったつもりでしたが、血管の先までしっかり見えていなかったようで出血させてしまった経験があります。物足りなさを感じるくらいで丁度よいと思ってください。
また、インコの中には黒い爪の個体もいます。血管が見えないため、どれくらい切っていいものなのかが全くわかりません。無理に自分で切ろうとはしないで、動物病院でお願いする方が良いでしょう。

インコの爪を切るためにはインコを握る必要があります。

寝ているすきに切ろうと思ってもすぐに気がついて動くため、危なくて切ることはできません。
インコを握ったときは暴れて動かないようにしっかり保定することが必要です。インコの保定の仕方を覚えておき、実際に爪を切る前に練習しておくと良いでしょう。練習台になるインコも大変ではありますが、捕まえられても何も起きずに解放されることで、次第に握られることに慣れてくれる場合もありますよ。

インコを背中から握ったら、人差し指と中指の間からインコの顔を出し、インコの顎を指の上に乗せるように持ちます。こうするとインコが自由に動くことはできません。胸を圧迫したり力を入れすぎないように注意してください。

素手で握るのが難しい場合はタオルなど布でインコをくるんでも良いでしょう。布で滑りが悪くなるので、自由に身動きがとれなくなりおとなしくなります。
インコの保定ができたら、親指と小指など空いている指でインコの足の指をつまんで持ち、爪の先を少しだけ切ってください。

インコの爪切りで血が止まらないと焦る!動物病院でも切ってもらえます

インコの爪は動物病院で切ってもらうこともできます。

犬や猫の爪も自分で切っている飼い主もいれば、動物病院やトリミングサロンでお願いする人もいますよね。それと同じく、インコの爪切りも動物病院で行なってくれます。

インコの爪切りにかかる料金は動物病院にもよりますが、大体500円から800円の間が多いようです。初めて動物病院にかかる場合は一番最初だけ初診料がかかり、2回目以降は再診料が発生します。爪切りだけであっても初診料又は再診料と爪切り代と考えてください。
健康診断で病院へ連れて行ったときに爪切りもお願いすると、自分で爪切りをする回数を少なくすることができます。インコの爪切りはそう頻繁ではないため、動物病院でお願いしてもそれほど負担になることはないでしょう。

動物病院へ連れて行ったことがないという場合は、まず先に電話をしてインコを診てもらえるかどうか確認してください。近くに鳥専門の病院があれば良いのですが、一般的な動物病院の中には犬猫中心で鳥は詳しくないからと断られるケースも多いです。鳥を診るための医療道具や環境が整っていないこともあります。

また、私が行った動物病院の中には診察室のドアを開けっぱなしの状態で診察しようとしたところもありました。万が一、獣医師の手から逃げたときのことを考えて、診察室のドアを全て閉めてくださいとお願いしたこともあります。

インコの爪切りで気をつけておきたいこと

インコの爪が伸びていたらすぐに切ってあげましょう。伸びた爪は布地にひっかかりやすくなるため、肩や腕にとまったときに爪がひっかかってしまいます。また、爪が肌にあたって人も痛みを感じる場合もあります。
爪がひっかかって足が動かせなくなることで、インコは慌てて暴れてしまう場合があります。足をひねるなど怪我の原因にもなります。

インコの爪を伸びにくくしたいときは、止まり木を変えてみる方法があります。

表面がザラザラしたタイプの止まり木なら爪の先が自然に削れていき、爪切りの頻度を少なくすることができます。また、インコがくちばしをこすりつけることで、伸びたくちばしを削ることもできます。サンドバーチや爪とぎバーチといった止まり木が市販されていますし、自然木など表面が滑らかではない止まり木を使ってみると良いでしょう。

インコの爪切りをするときは、インコが落ち着ける環境を整えてから

室内を明るくして飼い主が爪を見やすくすることはもちろんですが、静かな時間帯などをインコも落ち着けることが大切です。

我が家にはインコの他に犬がいるのですが、インコの爪切りをしている最中に犬が吠えたことで、これまでおとなしくしていたインコが驚いて暴れだした経験があります。
インコは飼い主を信じて身を任しているのですから、できるだけ不安材料を取り除き、落ち着ける環境を作ってあげてくださいね。