インコの寿命は3年という話を耳にすることがあります。飼っていたインコが3歳で亡くなってしまうと、インコの寿命は短いものだと考えてしまうのでしょう。
本来ならインコは10年以上生きることができます。病気などやむを得ない理由で早くに亡くなってしまう場合もありますが、インコの飼い方を気をつけるだけで何年も生きてもらうこともできるのです。大切な家族でもあるインコに長生きをしてもらうために、飼育環境を整え、常にインコの様子に気を配っておく必要があります。インコの寿命を少しでも伸ばす方法について考えてみましょう。
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インコの寿命は3年という話も多いけれど、本当はもっと長い
インコの寿命は実際にはもっと長い
小型インコのセキセイインコで10歳前後、中型インコのコザクラインコなら12~15年位生きることができます。
インコの寿命は短いと勘違いしてしまう人は少なくありません。実際にペットとして飼われているインコが3~5歳で亡くなるというケースも多いですし、朝起きたら突然亡くなったいたという話も耳にします。
大切なインコに少しでも長く生きてもらうためには、寿命を短くしてしまう原因を知り、飼育方法や接し方に気をつけることにポイントがあります。
インコの寿命が3年になってしまうのは事故や病気が原因
インコの寿命を短くしている原因の一つに事故があります。
家庭内で起こる事故が多いですが、窓を開けたまま放鳥したために外に逃げてしまったというケースも少なくありません。
インコをケージから出した時、家の中を飛び回ったり高い場所にとまるインコもいれば、床を歩くことが好きだったり狭いところに潜り込むインコもいます。
人になついているインコほど飼い主の後を追うことが多いため、キッチンで調理をしている時や洗濯物を干そうとしてベランダに出るときにも注意が必要です。飼い主の肩の上にとまって一緒に着いてきてしまいます。飼い主のちょっとした不注意によりインコが命を落とすこともありますので、放鳥時は目を離さずに常に気をつけておきましょう。
病気はやむを得ない場合も多いですが、飼い主が防ぐこともできる病気があります。
特にインコの死因のトップにくる精巣の病気や卵詰まりなら、インコの発情を抑えたり産卵の機会を減らすことで病気を防ぐことができます。
良い飼い主ほどインコのために部屋の中の温度を一定に保ち、栄養価の高いエサを十分に与えて愛情をたっぷり注いでいますよね。この居心地の良い安全な環境はインコにとって繁殖に最適なため、発情をしやすくなってしまいます。発情が原因でかかる病気がある以上は必要以上に発情させないということも重要です。
インコには3年以上生きてもらいたい。寿命を伸ばすための飼育環境
インコのなかにはストレスに弱い個体もいます。人によくなついているインコなら、ケージに入れたままで全くかまわないことがストレスになることもあります。寂しさを感じたり、運動不足や退屈することでストレスになり、自分で自分の毛を抜いてしまったり鬱になってしまうインコもいます。忙しい時でも、少しの時間でもよいですからインコと遊ぶ時間を作るようにしてください。
インコのケージの中の環境も大切です。
ケージのサイズが小さすぎたり、ケージの中にブランコやおもちゃをたくさん取り付けたために狭くしてしまうこともあります。一日の大半をケージに中で過ごすのですから、動きにくくなってストレスを与えることがないようにしましょう。また、ケージの下のトレイだけでなく、ブランコやエサ入りも洗って清潔な状態にしてください。
ケージを置く場所によってインコにストレスを与える場合もあります。
出入りの多いドアの側、テレビやオーディオの側にケージを置くとインコも落ち着きません。エアコンの風があたる場所や窓からの冷気が届く場所も避けてください。インコがリラックスできる静かな場所を見つけ、そこをケージの置き場所にしましょう。
人間の生活サイクルを中心にするのではなく、インコの生活サイクルも守ってあげてください。
毎晩遅くまでインコを起こしたままにしていたり、日によって朝早くから起こすのはインコにとってもつらいものです。健康状態やストレスだけでなく発情にも影響を及ぼします。
寿命を伸ばすためにはインコの仕草をよく観察することが大切
インコの体調管理も飼い主の役目です。最も大切なのが温度管理です。
インコは寒いときに羽をふくらませてじっとしています。これは具合がよくないときにも見られる状態です。インコがいつもより羽を膨らませて元気がない場合はとりあえずすぐに保温してください。インコが羽を膨らませなくなるまで温度を上げてください。
インコは眠たいときやリラックスしているとき、羽の手入れをしているときにも羽を膨らませていることがあります。温度や具合によって膨らんでいるかどうかを見極めるためには、インコの状態を常に観察することが大切です。
糞の状態も見てください。いつもとは違う糞をしている時は注意をし、場合によってはすぐに病院へ連れて行く必要があります。水を多く飲めば糞も水っぽくなりますので、インコが元気であれば様子をみてあげてください。いかにも具合が悪そうであったり、糞に血が混ざっている、未消化のエサが混ざっている場合は病院で診てもらいましょう。
食欲も同時に観察し、エサを食べていないのなら具合が悪く病気の疑いが出てきます。
インコは具合が悪くてエサを吐くこともありますが、オスの場合は発情によって履き戻しをすることがあります。インコが元気で、鏡や止まり木、お気に入りのおもちゃなどに吐き戻している場合は発情による行為です。
心配なときはすぐに病院へ。定期的な健康診断も大切です。
インコの様子が心配なときはすぐに病院で診てもらってください。もう少し様子をみてみようでは遅い場合があります。インコは病気を隠す習性があるため、具合が良くない症状が見られた時はかなり体調が悪いのだと考えてください。
さっきまで元気だったのに気がついたら亡くなっていたというのは、飼い主がインコの具合の悪い様子に気がついていなかっただけの場合も多いです。常日頃からインコの様子をみていると、なんとなく元気がなさそうという様子に気がつき、早く対処することができます。
インコを迎えた時には必ず健康診断を受けてください。
インコの健康診断では、体重を計り、骨や筋肉、羽などに問題がないか細かく触診をします。インコの胸に聴診器をあてて心音や呼吸音を聞き、メスの場合なら骨盤の状態も確認します。匂いを嗅ぐ獣医師もいます。
インコの口に中に器具を入れてそのう液を取り、そのう液と糞の状態を顕微鏡で確認します。