ペットとして鳥を飼う方も多いですが、中には寿命が長い鳥もいるため、飼う前に知っておく必要があります。
インコなどの鳥の平均寿命が8年に対し、30年、50年生き続ける鳥がいますが、それが「オウム」です。
なぜオウムは鳥の中でもこれほどまでに長生きなのか、オウムの寿命や飼い方、注意点についてご紹介します。
安易にオウムを飼ってしまい、高齢になって飼育か困難になったからと手放してしまう事例も少なくありません。ご注意を。
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鳥の中でも寿命が長いオウム、オウムの平均寿命と寿命最長記録とは
最も長い寿命を持つ種類のオウムなら、70年近く生きる事もあります。
ペットとして人気の犬や猫よりも寿命が長いので、大人がオウムを飼い始めると飼い主の方が先に死んでしまう事もあるようです。
オウムの平均寿命は30年~50年ほど
オウムの種類によっても違いがありますが、体の大きなオウムほど長生きで、オウムの中では小さい種類のオカメインコの場合、10年~20年ほどの平均寿命です。
これまで記録に残っている中で最も長生きしたオウムは、クルマサカオウムで83歳まで生きたそうです。
世界一美しいオウムと言われるクルマサカオウムは、ピンクの体に冠羽が付いた大型のオウムです。個体の珍しさと繁殖の難しさで1羽100万円以上もすると言われる非常に高価なオウムです。
なぜオウムは鳥の中でも寿命が長いのか、考えられるひとつの理由
オウムが長生きできる理由は正確にはわかっていません。
考えられる理由の一つがオウムの呼吸
オウムはゆっくりと呼吸するので、心臓にあまり負担がかからないのではないかと考えられているのです。
体が小さい動物ほど、血液の循環が早いため心拍数が高くなってしまいます。
比較的体が大きく、呼吸が安定しているオウムは長寿になりやすいのかもしれません。
鳥が欲しいと安易に寿命が長いオウムを飼ってしまい、飼い主が高齢のためにオウムを手放してしまう事例も実は多い
例えば飼い主が20歳でオウムを飼い始めた場合でも、オウムが60年生きれば飼い主は80歳になってしまいます。
その間に飼い主が病気や怪我で入院したり、生活環境が変わり飼育できなくなってしまうという事もあるようです。
一緒に生活したいけど、どうしようもなくて手放してしまうというケースも多いようです。
自分が飼えないからと言って、野生にオウムを放つ行為は犯罪です
オウムは元々日本にはいない鳥で、ペットとして海外から持ち込まれた鳥です。
そのため、野生の鳥とは異なり自然環境に馴染めず命を落としてしまう事もあります。
寿命が長い、人生のパートナー的存在になるオウムの飼育方法とコツ
言葉を覚えたら、たくさん褒めてあげると喜びます
大型のオウムは成長するにつれて知能も高くなり、5歳位の子供と同じだけの知恵があると言われています。
幼鳥のうちからたくさん話しかけたり歌を聞かせたりすると、オウムも話したり歌ったりするようになります。
雛の育て方
生後3ヶ月ほど経ったら、挿し餌から一人餌に移行していきます。
オウムは野菜やフルーツなども好きなので、おやつに与えると良いですよ。
放鳥は毎日行い、水浴びや遊びに付き合ってあげましょう。
機嫌が良い日や悪い日があったり、意思の疎通もできるので、人生の良いパートナーになってくれます。
知能が高いオウムはコミュニケーションを常に取り、毎日一緒に遊ぶことが大切
長生きのオウムは、飼い主にとって一生付き合うペットになる可能性もあります。
オウムを飼う上で最も重要な事は、長期間毎日のお世話を続ける覚悟を持つ事
ペットであるオウムは、飼い主がいなくては生きていけません。
オウムは大きな声で鳴く鳥なので、防音性に優れた環境で飼う必要があります。
ご近所に騒音で迷惑をかけないためにも、アクリルケージを使用したり、防音カーテンを使用するなどしっかりとした対策を行いましょう。
オウムはとても賢く、感情も豊かで飼い主とのコミュニケーションを大切にします
一緒に遊んであげたり、話しかけてあげたり、オウムに愛情を持って接すれば、オウムも愛を返してくれます。
一緒におもちゃで遊んだり、歌を歌ったりして絆を深めましょう。
オウムにおすすめのおもちゃは、安全な木製品や紙の製品です。
ゴムやプラスチックでできたおもちゃは噛みちぎって誤飲してしまう恐れがあるので注意が必要です。
ずっと長い付き合いになるオウムなので、快適に生活できる飼育環境をしっかりと整えてあげましょう。