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セキセイインコの食事もバランスが大切。カルシウムの与え方

セキセイインコの食事に混合シードを与えている人も多いでしょう。実はこれだけではセキセイインコに必要な栄養をすべて補うことはできません。シードだけでは摂れないカルシウムなどの栄養素は副食として与える必要があります。セキセイインコにカルシウムを与える方法についてご紹介します。健康的な体は食べ物から。大切なセキセイインコにはバランスのとれた食事を与えてくださいね。

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セキセイインコもカルシウムが必要。副食としてボレー粉を

セキセイインコの餌はヒエやアワ、キビなどの混合シードですが、シードに含まれているカルシウムはほんの僅かな量のため、セキセイインコに必要なカルシウムの量には及びません。そのため混合シードの他にカルシウムを与える必要があります。

手軽に与えられるのが牡蠣の殻を砕いたボレー粉

与え方は餌に混ぜても良いですが、小さな容器を用意して主食の餌とは別に与えることをおすすめします。ボレー粉をポリポリと食べている様子を確認することができ、食べた量もわかりやすくなります。

ボレー粉は湿気に弱くカビやすいので、餌と同様に毎日新しいものに交換してください。食べ残した分は捨てて、新しいボレー粉を少しだけ容器に入れておきます。浅めの小さい容器を用意すると良いでしょう。

ボレー粉はペットショップやホームセーターなど小鳥用の餌や飼育道具を販売しているところで購入することができます。

多少高価でも洗い済みのボレー粉を選ぶことをおすすめします

洗っていないボレー粉はかなり汚れているので、セキセイインコに与える前に洗ってしっかり乾燥させる必要があります。

  1. ボレー粉は水洗いをします。
  2. ボウルにボレー粉と水を入れたら軽くかき混ぜます。
  3. 汚れた水を捨てて新しい水を入れ、またかき混ぜて水を取り替えることを繰り返してください。
  4. 水がキレイになるまでしっかり洗うようにしましょう。
  5. 洗った後は乾燥させます。
  6. ボレー粉はカビやすいため、水分が残らないように完全に乾かしてください。

天日に干して乾燥させても良いですし、時間がない時は電子レンジを使ったり、鍋に移してかき混ぜながら火にかけて乾燥させる方法もあります。

保管するときは密封容器がおすすめです。清潔な蓋付きの瓶などに入れて冷暗所に置き、賞味期限内に使い切るようにしましょう。

セキセイインコに与えるカルシウムにはカットルボーンもあります

セキセイインコのカルシウムとしてカットルボーンを与える方法もあります。カットルボーンとはイカの甲のことです。ボレー粉と同じく、ペットショップなど小鳥の飼育用品を販売しているところで購入することができます。

カットルボーンは薄めで大きな塊になっているのでケージに取り付けて与えます

カットルボーンを取り付けるため金具が一緒に入っていますので、それを使って取り付けても良いですし、カットルボーン用のホルダーも販売されています。

カットルボーンは直接噛じって食べるので、くちばしの手入れにもなりますしストレス発散の効果もあります。

ただし、最初のうちは怖がって近づこうとしないばかりか、ケージの中で飛び回ってパニックになるかもしれません。時間をかけても慣れずに食べないようなら、カットルボーンを細かく砕いて与えてみてください。

セキセイインコは噛じるという行為が好き

カットルボーンをひたすら噛じっていることもあります。ただ噛み砕いているだけで食べていないようならカルシウムが不足してしまいますし、逆に食べすぎてしまうと胃炎を引き起こす恐れもあります。カットルボーンに夢中になっているようなら、つけっぱなしにしないで、時間を決めて与えることをおすすめします。

カルシウムが不足することでおこる怖い症状

セキセイインコにシードだけを与えているとカルシウムが不足するため、カルシウム欠乏症になる恐れがあります。カルシウム欠乏症になると筋肉が収縮に支障が出るため、動きに問題が生じてしまいます。脱力感が見られ、羽が垂れ下がったり立ち上がれずに倒れてしまいます。重症になると痙攣を起こすこともあります。

ヒナの場合は脚が異常がみられ、脚が変形したり歩行に異常が出たり、立つことができないといった症状がみられることもあります。

メスの場合は卵ができるといつも以上にカルシウムを必要とします

卵の殻を作るために体内にあるカルシウムが多量に使われ、何個も産卵をしていくうちにどんどんカルシウムが不足してしまいます。卵の殻が正常に作られないことで卵詰まりになるリスクも高くなります。発情期のメスにはしっかりカルシウムを与えるようにしてください。

ボレー粉やカットルボーンをあまり食べていないようなら、水に溶かして与えるサプリメントを用意するのも良いでしょう。

セキセイインコがカルシウムを食べないならペレットという選択も

セキセイインコにボレー粉を用意しても食べている様子がなく、カットルボーンにいたっては怖がって近寄ることもしない場合もあります。これではセキセイインコのカルシウム不足が心配になりますよね。

セキセイインコがペレット食ならカルシウムを与える必要はありません

ペレットはセキセイインコに必要な栄養素をすべて含めて作られているため、カルシウムやビタミンといった栄養を補助する必要がないのです。

セキセイインコにシードを与えているのなら、ペレットに変えてみる方法も考えてみてください。大好きなシードを食べられなくなるのがかわいそうだと思うのなら、シードとペレットの両方を与える方法もあります。ペレットの割合を7割以上にするとカルシウムを補う必要はありません。

セキセイインコのフードをペレットにしようと思っても、翌日からすぐにというわけにはいきません。

シードからペレットに変更するときは少しずつ行います。最初は1~2割程度のペレットをシードの中に混ぜ、徐々にその割合を変えていきます。

一番難しいのはペレットを食べてくれない場合が多いという点です。慣れていないペレットを嫌がることが多く、ペレットを食べ物とすら思っていない場合もあります。必ずペレットを食べているのか確認し、食べていないようなら食べられるようにすることからはじめなくてはなりません。

カルシウムを与えるほかに日光浴も大切です

日光浴も忘れずにさせてください。太陽の光にあたることで体内にビタミンDが作られ、カルシウムの摂取を助けてくれます。効率よくカルシウムを取り入れるためには太陽の力も必要です。

暖かくて日差しが気持ち良い日にはできるだけ日光浴をさせてください

一日30分程度で十分なので、毎日、もしくは数日おきに太陽光にあてるようにしましょう。
窓越しの光では効果がないため、ケージを屋外に出すか、窓を開けて直接太陽の日差しを浴びれるようにします。この時、ケージの端だけタオルを掛けるなどして日陰の部分も作ってください。暑いと感じた時に逃げられる場所を作っておきます。

セキセイインコを外に出すことで猫やカラスなど外敵に狙われる危険もありますし、セキセイインコにとってもストレスになってしまいます。日光浴のときは必ずセキセイインコの側にいて、目を離さないようにしましょう。もちろん、セキセイインコが勝手にケージから出られないようにすることも忘れないでくださいね。

寒い時期はセキセイインコを外に出すことも難しくなります。その場合はUVライトを用意してください。UVライトには太陽光のような紫外線が含まれているので、日光浴の代わりになります。

日光浴をすることでストレス発散になったり良い気分転換にもなります。ビタミンDは私たち人間にも必要なものです。天気の良い日はセキセイインコと一緒に日向ぼっこを楽しんで、気持ち良い時間を過ごしてくださいね。