セキセイインコに多い病気のひとつに疥癬症があります。症状は見た目にあらわれるので、日々気をつけて観察していれば早めに気がつくこともできます。くちばしやろう膜にカサカサした部分が見られ、セキセイインコがかゆがってこすりつけていたら疥癬症を疑ってください。放っておくとどんどんひどくなるので、早めに治療を始めることが大切です。
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セキセイインコが疥癬症なったときの初期症状について
疥癬症はセキセイインコによくある病気のひとつです。
重症化すると命を落とす危険もありますが、症状は目に見えるため早めに気づくことも可能です
疥癬症の症状はくちばしやろう膜、脚やまぶたに出ます。
初期の段階ではカサカサした状態になるため、乾燥しているのかもとか、こすりつけた時に傷つけたのかもしれないと思うかもしれません。疥癬症はかなりのかゆみを伴いますので、セキセイインコはくちばしやろう膜、まぶたをこすりつけたり、脚を口でつついたり噛む様子が見られます。そんなセキセイインコの様子を目にすると自分で傷をつけたと考えてしまいがちですが、ここで見逃してしまうと疥癬症はどんどん広がってしまいます。
カサカサした部分が徐々に広がっていき、最初はくちばしだけでも次第にろう膜やまぶたに広がっていきます。
脚に出た疥癬症もどんどん広がり、脚だけだったのがくちばしやまぶたに広がっていきます。
最初は小さな傷のように見えていても、ひどくなってくるとかさぶたのような状態になり、それがどんどん厚みを帯びて広がっていきます。かさぶたの部分をよく見ると小さな穴があいていて、まるで軽石にようにも見えます。
セキセイインコの疥癬症、悪化するとくちばしの変形といった症状も
疥癬症はどんどん広がっていきますので、最初はくちばしやろう膜、脚の一部分だけでも次第に広範囲に渡っていきます。くちばしやろう膜のほとんどがかさぶたのようなもので覆われ、くちばしが長く伸びてしまします。
まぶたにできた疥癬症は目を覆ってしまうたま、視界を遮られてしまいます。脚の疥癬症は爪を変形させたり、ひどくなると爪が脱落することもあります。
かゆみがひどいため、皮膚炎を発症したり出血することもあります。
セキセイインコの疥癬症はダニが原因
疥癬はダニが原因で、人や犬猫もかかるため決して珍しいものではありません。
セキセイインコの場合はトリヒゼンダニというダニが寄生することで発症します
このダニの大きさはわずか0.3ミリ程度で、人間の目で確認することはできません。ダニの存在は見てわかるものではありませんが、ダニが寄生すると見た目がどんどん変わっていきますので、毎日注意して見ることで早めに気づくことができます。
ダニが寄生すると必ずしもすぐに症状であらわれるわけではありません。
感染してから数年たって症状が出るというケースもあります。高齢や病気で体力が低下したりストレスがきっかけで発症する場合もあります。
犬や猫など他のペットから感染することもありますし、外で拾ってきた自然木を消毒せずにそのまま使うことが原因の場合もあります。
疥癬症は感染します。一羽に症状が出たら他の鳥も検査が必要
疥癬症はトリヒゼンダニが寄生することで発症しますので、疥癬症のセキセイインコと接触することで感染する恐れがあります。もし他にも鳥を飼っているのなら、疥癬症になった個体はすぐに隔離をして、他の鳥も病院で検査をしてもらってください。
セキセイインコの疥癬症はしっかり治療しましょう
少しでも疥癬症の疑いがあるときはすぐに病院へ連れて行き、検査をしてもらいましょう。疥癬症の症状がある部分にテープを貼りつけ、顕微鏡でダニがいるかどうか確かめてくれます。
ダニの存在が確認されたら、セキセイインコに寄生したダニの駆除を行います
病院によって治療法に違いはありますが、ダニの駆除薬を塗りつけたり、注射をしたり飲み薬を処方されることもあります。
また、治療は一度だけでなく、何度も繰り返して行う必要があります。そのため、長期に渡って治療を続けなければならないこともあります。駆除薬はダニに効果はあっても卵には効き目がないようです。そのため
塗布するタイプの治療薬はしみるらしく、セキセイインコは痛がって騒ぐかもしれません。