セキセイインコは素早く飛べるだけでなく、足は握る力が強くてとても器用です。床の上を早く走ったり、止まり木でバランスを保ちながらいろいろな姿勢を取る姿を目にしますよね。セキセイインコの足の指は前に2本、後ろ側に2本の対趾足と言われる形をしています。ところが、足の指が全部前にきていたり、ずっと浮かせたままにしていたり、又は足に赤みがあったりカサカサしているのは足に異常があるときです。セキセイインコに多い足の気になる症状についてご紹介します。
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セキセイインコが足を浮かせて痛そうにしている
セキセイインコの足がいつもと違うように思えた時は、足に問題があると考えて注意深く観察をしてください。活発で遊び好きなセキセイインコですから、痛みや違和感がまだひどくないうちはいつもと同じように歩いたり動き回ったりしているので、足の異常に気づいた時には既に症状が重くなっていることも多いです。
- 足を上げたままでいる
- 歩き方がおかしい
- 足の指の状態がいつもと違う
- しきりに足を気にしている
このような様子にいち早く気がついて、すぐに病院で診てもらうことが大切です。
セキセイインコが足を開いた状態で止まり木から浮かせているのは足に痛みがあるときです
捻挫や骨折が考えられます。骨折したときは足に力が入らず、麻痺しているように見えることもあります。痛みにより動くことが困難になり、食欲が落ちて食べなくなることもあります。
骨折や捻挫はしていいないようなら、足の裏を確認してみてください
痛々しい赤みがあればバンブルフットの可能性があります。片方の足にだけ体重をかけていたり、または体重の増加で足にかかる負担が大きくなることで起こることがあります。
セキセイインコの足の表面がカサカサしている
足の表面が白っぽくカサカサしていて、セキセイインコがしきりに足を気にしている様子があるのなら疥癬症にかかっている可能性があります。
疥癬症はトリヒゼンダニが寄生することで起こる皮膚病です
くちばしやろう膜に症状があらわれることが多いですが、足から先に症状が出ることもあります。痒みがあるため、くちばしで足を噛んだりしているうちにくちばしやろう膜、まぶたなどにも広がってしまいます。
最初のうちは白っぽくカサカサとした状態ですが、そのうちかさぶたのように見えだし、ダニが寄生した部分がどんどん広がっていきます。
寄生したダニを退治しないと疥癬症は完治することはありません。セキセイインコも激しいかゆみのため落ち着かず、次第に元気がなくなっていきます。
セキセイインコの足の指が丸まったまま戻らない
足の指が丸まった状態のままだったり、足の指が全部前の方にきているときは足の感覚がないことが考えられます。もしくは足の力が弱くなり、思うように動かせないのかもしれません。
ずっと同じ状態で全く力が入らないのなら麻痺をしている可能性があります
麻痺しているように見えても、時には足の指を開いて正常な状態で止まり木を握っているなど足に力が入っているようなら腱に問題があるか足の力が弱くなっているためかもしれません。高齢の場合なら老化が原因のこともあります。
足先を丸めたまま歩いたり、止まり木に器用に止まっていることもあります
食欲が落ちることなく元気な様子であっても必ず病院へ連れて行ってください。
体内にできた腫瘍が足の神経を圧迫して麻痺をしている事も考えられますし、腱に問題がある可能性もあります。
セキセイインコも痛風になると足に痛みがあります
足の関節などに白くポツンとした腫れている部分があるのなら痛風が考えられます。
痛風は尿酸が溜まってしまうことで起こりますので、腎臓の働きに問題があると考えられます
人間の場合だとプリン体の代謝異常が原因で発症しますので、アルコールなどプリン体の多いものをたくさん取りすぎたなど贅沢病の印象がありますよね。セキセイインコの場合は他の病気が原因で腎不全を起こし痛風を発症したり、タンパク質を多くとりすぎたことが原因の場合もあります。
人間の場合と同じく、セキセイインコが痛風になったときも激しい痛みを伴います。痛みにより足を動かせなくなり、腎臓に問題があることで水をたくさん飲みたがるようになります。最初は白くポツンとした状態であまり目立ちませんが、次第に大きくなっていきはっきりわかるようになります。痛みを気にして足を噛んだり、止まり木に足を乗せておくこともできずに上げた状態のままにしています。
片方の足を上げて羽の中にしまっているとき
片足立ちをしていても元気があるのなら心配ありません。セキセイインコは片足だけ上げた姿勢で過ごすことも多いです。ラクな姿勢なのか、のんびりしているときや眠るときなどによく見られることがあります。ふかふかの羽の中に入れた足は気持ちよさそうにも見えますよね。
足が冷える時にも片足立ちをすることがあります
足をかわりばんこに羽の中に入れて冷えないようにしているのです。顔を背中側に向けてくちばしを羽の中に入れた姿勢になることもあります。くちばしやろう膜、足には羽毛がないのでセキセイインコの体の中でも冷えやすい場所でもあります。