黄色い羽と赤い目が特徴のセキセイインコのルチノー。人工的に作り出された品種のため野生には存在しません。黄色一色のルチノーはとても人気が高く、グリーンやブルーの印象が強いセキセイインコの中では珍しい品種でもあります。
また、ルチノーにはメスが圧倒的に多いという事実もあります。そんな不思議なルチノーについてご紹介します。
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セキセイインコのルチノーは全身が黄色いのが特徴
グリーンやブルーの羽が多いセキセイインコですが、白一色、黄色一色のセキセイインコもいます。白い羽のセキセイインコがアルビノ、そして全身が黄色いのがルチノーです。ルチノーは頭から尾まで全身が黄色一色で、頬にだけ白い斑点があります。目は赤目、又はブドウ目になり、アイリスリングがあります。
ルチノーは19世紀に登場した品種で、人間によって交配を繰り返されて作り出されました。
野生には黄色のセキセイインコであるルチノーは存在しません。
メラニン色素がないため全身に黒い部分がなく、そのため目も黒くならずに赤目になります。黒目のルチノーもいますが、それは非常に珍しいタイプになります。
セキセイインコのルチノーにはメスが多いという特徴も
ルチノーはオスに比べてメスの方が非常に多いという特徴があります。
これは遺伝の関係によるもので、オスが生まれてくる確率が少ないためです。
ルチノーのオスは父親と母親の両方がルチノーでなければ生まれてくることはありません。ルチノー遺伝子は劣性で、また、セキセイインコの羽の色を決定づける遺伝子は父親から引き継ぎ、性別は母親の遺伝子を引き継ぎます。
ルチノーのオスは少ないため目にする機会も多くはないでしょう。両親ともにルチノーであることが想像できるのは面白いですよね。
セキセイインコのルチノーの特徴や性格について
セキセイインコは個性豊かで、それぞれ性格に違いがあります。好奇心旺盛で物怖じしない性格のセキセイインコもいれば、人懐っこくて甘えん坊の性格、大人しくてのんびりした性格など、一羽一羽にそれぞれ個性があります。
ルチノーの場合もいろいろな性格があるのでそれぞれ個性的ではありますが、他の品種に比べるとおとなしい性格が多いとも言えます。
一方でやんちゃで芸達者なルチノーも多くいます。言葉を教えたらすぐに覚えて喋ってくれたり、おもちゃを用意すると夢中になって遊んでくれることもあります。迎えたルチノーの性格を把握して、飼い主が合わせてあげることが必要です。
セキセイインコのルチノーを飼うならこんなことに気をつけて
ルチノーはメラニン色素を持たないため目が黒くならずに赤または茶の色をしています。このような明るい色の目は弱い傾向があるため、強い光が苦手でもあります。
セキセイインコには日光浴も必要ですが、ルチノーの場合は直射日光にあてないようにし、日光浴も少し短めにしてあげてください。
体が弱いという面もありますが、寿命は他の品種と変わりありません。7~12年ほど生きることができますし、15年以上長生きするセキセイインコもいます。
通常のセキセイインコに比べると体が弱めなので、飼育の環境にも注意が必要です。温度管理や栄養バランスなどに気をつけてあげてください。
セキセイインコのお世話のしかた
ルチノーは目が弱いということに注意する必要がありますが、お世話の仕方については他の品種と変わりありません。
セキセイインコが毎日元気に過ごせるように、しっかり面倒をみてあげてくださいね。
- セキセイインコのケージは清潔に保ちましょう。できるだけ毎日掃除をし、ケージの底だけでなく止まり木やおもちゃなどの付属品も洗ってきれいな状態にしてください。
- 餌や飲み水、ボレー粉などの副食も毎日取り替えてください。小松菜やサラダ菜などの新鮮な青菜も与えて、同じ種類の野菜ばかりではなく日によって種類を変えてバリエーションをつけましょう。青菜のなかにはほうれん草やキャベツなどセキセイインコが食べられないものもありますので、食べても問題ないか調べた上で与えるようにしてください。リンゴやみかんなどのフルーツも大好きです。時々おやつとして与えてみてください。
- セキセイインコは寒さが苦手でもありますので温度管理は大切ですが、暖かくして過保護にしすぎると過発情の原因にもなります。セキセイインコの状態に気をつけながら、元気であれば温度を少し下げてみると良いでしょう。季節感を意識した温度管理がポイントです。
- 日照時間を長くすることでも発情に繋がりますので、夜ふかしはさせないように気をつけてください。セキセイインコが規則正しい生活をおくれるようにしてくださいね。
- セキセイインコは好奇心が旺盛で遊ぶことも大好きです。飛ぶことはセキセイインコにとっての運動でもあり、ストレス発散にもなります。ケージに入れたままにはしないで、毎日少しの時間でもケージから出して遊んであげてください。