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インコに多い卵詰まりとは。疑われる症状と予防の方法について

インコに卵ができたと思ったのになかなか産まない。こんな時は卵詰まりではないかと心配になりますよね。インコに多い卵詰まりとはどのような症状なのか、病院へ連れて行ったらすぐに手術となるのか不安にもなることでしょう。
卵詰まりのリスクを避けるためには卵ができないようにすることも必要です。発情抑制の重要性も知っておきましょう。

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インコの卵詰まりとは?インコのこんな様子に気をつけて

インコに卵ができたようなのに、なかなか産卵しなかったら卵詰まりかもしれないと心配になりますよね。もしかしたら卵はできていない?とか、もう少し待ってみれば産むかもしれないと考えつつ、不安な気持ちで見守ることしかできません。卵詰まりになっているのか判断するのも素人には難しいものです。

インコに卵ができたと確認できてからその日、もしくは翌日のうちに産卵しなければ卵詰まりの可能性が考えられます。

卵を産もうとしている様子が見られても卵が出てこないのなら卵詰まりです。
卵詰まりになったインコはどんどん衰弱をしていきます。病気のときと同じく食欲や元気がなくなり羽を膨らまたり、又はケージの下に降りてじっとしていることもあります。卵が詰まっていると排泄も難しくなるため、便も見られなくなります。
インコに卵ができたかどうかはインコのお尻の周りを触って確認することができますが、卵詰まりの場合は卵の殻がきちんとできていない場合が多いため、インコのお腹やお尻の周りを触ってみても卵があるとは思えないでしょう。
卵の殻がしっかりできていないと、インコがどんなに頑張って力んでも卵を出すことができません。

インコが卵詰まりを起こしているようなら病院へ

インコの卵詰まりを少しでも疑った場合はすぐにでも病院へ連れて行ってください。

インコが羽を膨らませて元気がなくなるまで様子を見ていたら手遅れになることもあります。そもそも卵があるかどうかも自信がないという場合でも病院へ連れて行きましょう。獣医は触診で卵の有無を調べたり、触ってみてもわかりにくい場合はレントゲンで確認してくれます。

インコを病院へ連れて行ったら、卵ができたと思われた日からのインコの様子を獣医に伝えてください。卵を産もうとしている様子があるかどうか、便をしているか、食欲や元気はあるかを伝え、これまで産卵したことがあるのか、卵詰まりは初めてなのかも伝えます。

卵詰まりであることがはっきりしたら、病院ではまずインコに注射をして自力での産卵を促します。いきなり開腹手術をして卵を取り出すということはありませんので安心してください。注射をして様子をみても産卵しなければ、卵を取り出す処置をします。卵を指で押し出すか、又はお腹の中で卵の殻を砕いて取り出すこともあります。卵詰まりをしたときの卵は通常の卵のように殻がしっかり作られていなくて、やわらかい殻の場合が多いです。

インコが卵詰まりにならないようにするためには

インコに卵ができたとわかったときは、スムーズに産卵できるように環境を整え、インコの様子を注意深く見守ってください。

室温が低いことや落ち着かない環境も卵詰まりの原因になります。

インコのケージはいつもより温度を高めに保温してください。卵ができていてもインコに元気があれば、いつもと同じようにケージから出て遊ぼうとします。インコを遊ばせる室内の温度もいつもより高めにしておきましょう。

インコのケージは静かな落ち着ける場所に置いてください。いつもと違う場所にケージを移したことでインコが不安に感じる場合もあります。無事に産卵するまでは家族も協力して静かに過ごすようにしましょう。

インコの卵詰まりは、卵の殻がしっかり形成されないことが原因で起こる場合が多いです。

インコにはカルシウムとビタミンを十分に与えてください。カルシウムのためにボレー粉やカトルボーンを与え、青菜やサプリなどでビタミンも補います。

インコの様子を注意深く観察することも大切です。

便をしているか、食欲はあるかなどこまめにチェックしてください。産卵しようとしている様子が見られてもなかなか卵を産まないのなら卵詰まりを疑うことができますので、無事に産卵するまではインコをしっかりと見守ってください。

インコが産卵した!無精卵であってもメスは抱卵します

インコも産卵のときはかなり苦しみます。産卵した後は羽を浮かせて暑がり、息が荒くなり、ぐったりとするインコもいます。すぐに卵を温めようとする場合もありますが、産卵の後はしばらく憔悴した様子が見られることもあります。

インコはメスの1羽飼いでも卵ができて産卵します。オスも飼っていて交尾をしている様子があるのなら、その卵は有精卵でヒナがかえる可能性が高くなります。オスと一緒に飼っていても2羽の仲が良くなければ卵は無精卵かもしれません。

産んだ卵が無精卵であっても、インコは卵を温めようとします。卵を産んだらすぐに温める場合もあれば、なかには卵が2個以上になってからやっと温め始めるインコもいます。通常であればインコは1日おきに合計で5~6個の卵を産みます。2~3個だけしか産まない場合もあれば、7個以上産むこともあります。インコが産卵したら、翌々日にはまた卵を産むと覚悟しておきましょう。

産んだ卵は取り上げずに、ケージの中に置いたままにしてください。たとえ卵を温めていない場合であっても、卵はそのままにしておきます。卵が2コになってから温め始めるインコもいるからです。

卵がある程度の数になるまでインコは産卵を続けますので、産んだ卵を取り上げてしまうとインコは卵を産み続けることになります。産卵はインコの体力を消耗し、卵を作るためにインコの体内にあるカルシウムや栄養が奪われていきます。卵を産めば産むほどインコはやつれていきますし、卵詰まりや他の病気のリスクを高めることにもなります。産卵の機会は出来る限り少なくすることが大切です。

インコの卵詰まりを防ぐには発情させないことも大切

インコの卵詰まりは珍しいものではなく、メスが命を落とす原因のひとつでもあります。卵は出来るだけ作らせたくないですよね。そのためには発情を抑えることが大切です。

インコの発情には日照時間や十分な栄養など、快適な環境が大きく影響をしています。いつも心地よい温度で敵がいない環境、食料も十分にあれば産卵してヒナを育てるのに最適とも言えます。そのため、飼われているインコは発情しやすくなり、1年中発情しているインコも珍しくありません。

  • まず行いたいのが日照時間の調整です。人間の生活に合わせて朝早くから起こし、夜は遅くに寝かせるのであれば、インコの日照時間がとても長くなるため発情しやすくなります。人の生活スタイルは変えることは難しいですが、インコだけは早く寝かせて遅く起こす生活にしてあげましょう。暗くて静かな夜の時間を1日12時間以上作ってください。
  • インコのために年中一定の温度を保っている良い飼い主さんも多いかと思います。インコの健康状態が良く元気であるのなら、温度を今よりも少し低めに設定してみましょう。温度が低めであればインコも産卵してヒナを育てようとは思いません。寒いことでインコが体調を崩す恐れもありますので、インコの状態を見ながら行なってください。
  • 発情の対象物をなくすことも必要です。インコの大好きな物を取り上げるようでかわいそうにもなりますが、これはインコのためでもあります。発情しやすくしているおもちゃや鏡はなくすことで発情の機会を減らすことに繋がります。
インコを大切に思うからこその手段です。危険な卵詰まりからインコを守っていると考えて、飼い主さんも頑張ってくださいね。