ある日インコのシード餌を見てみると大量の虫が…ということも実は多いようです。
インコの餌であるシード餌は雑穀なので、お米を好む虫が湧きやすいのですが、インコの餌に発生する虫の正体、虫が湧いた餌はどうすればいいのでしょうか。
虫が湧かないよう予防することも大切なことです。
保存方法にも注意し、虫が湧かないよう注意しましょう。
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インコの餌に発生する虫の正体とは
インコの餌にはシード類とペレットがありますが、シードの餌には虫がわいてしまう場合があります。
虫の正体はお米に湧く虫と同じ、ノシメマダラメイガやタバコシバンムシ
ノシメマダラメイガ
幼虫は白色をしていて1センチ程度の大きさです。成長すると羽を持ち長い触角があります。
お米や小麦粉、乾燥食品にわく虫で、油分を好む
幼虫の糞は赤いので、幼虫の姿が見られなくても赤い物が混ざっていたら注意が必要です。
タバコシバンムシ
ノシメマダラメイガよりも体が小さく、幼虫ならわずか0.5ミリ程度です。
成虫になっても2ミリ前後なのでかなり小さく、気がつかない場合も多いでしょう。ほとんどの家に生息していると言われていますので、インコのシード類にも紛れ込む可能性が高くなります。
また、水分をほとんど必要としないため、水がないところでも長く生きられるという特徴もあります。
米や小麦粉、乾物だけでなく、ドライフラワーや畳にも生息しています。
インコの餌に虫がいたら破棄するしかないのか
まだ餌がたくさんあるのに、餌の中に虫がいたらショックですよね。この餌、全て破棄しなくてはならないとなると、なんだかもったいないような気もします。ですが、虫がインコの体に悪いのなら問題です。
シードにわく虫は今のところ特に毒性を示すような報告はない
なので、万が一インコが虫を食べてしまっても、体に害を及ぼす心配はないでしょう。
ですが、シードの中には虫の死骸も含まれているはずです。死骸が腐敗しまうと、体に害がないとは言い切れません。
シードから虫をきれいに取り除くと安心できますが、かなり小さな虫ですから完璧に取り除くとなるとかなり大変な作業です。
ですが、虫の死骸も含まれていることを考えると、破棄した方が安心できるでしょう。自分が食べることができるかどうかに置き換えて考えてみてください。
虫がわいたために餌を破棄するのは食べ物を粗末にしているようで、なんとなくイヤですよね。虫さえいなければと考えてしまいますが、虫がわくということは農薬という面では安心してインコに与えることができる餌です。虫がいたおかげで安全が証明されたようなものです。
餌の保存方法を見直そう、インコの餌に虫が湧かないための対策
インコの餌に虫がわかないようにするためには、餌の保存方法に気をつけてください。シード類にわくノシメマダラメイガやタバコシバンムシの幼虫は、ビニール袋や紙袋は簡単に噛みちぎってしまいます。侵入口を作ってしまいますので、ビニール袋や紙袋で餌を保存するのはよくありません。
餌を保存するときは密封できる容器に入れること
最初からシードにいた虫は仕方ありませんが、新たに外部から入ってくる虫なら防ぐことができます。
餌を密封容器に入れたら、冷蔵庫で保存
特に夏場は虫がわきやすくなり、冬場であっても暖房がきいた暖かい部屋は虫も生息しやすい環境です。
インコの餌を冷凍する予防方法もおすすめ
インコの餌に虫がわくのを防ぎたいときは、一度冷凍するのがおすすめです。
冷凍庫に3日間入れて、餌の中にいる虫や卵を完全に死滅させる
虫の死骸は残ってしまいますが、虫がわいて気持ち悪いというのは解消できます。
新しく買った餌は冷凍庫で保管すると、虫を死滅させながら長く保存できて便利なようですが、これでは餌が冷凍焼けをしてしまう可能性があります。
虫に対処できても、冷凍焼けをしてしまうと意味がないですよね。
インコの餌の選び方と与える注意点
インコの餌にはペレットとシード類があります。
ペレットは人工的に作られた餌、必要な栄養素をバランスよく含んでいる
ペレットを食べていると青菜やボレー粉も与える必要はありません。また、病気になった時のための療養食もありますので、動物病院ではペレットを勧めているところも多いでしょう。
インコに与えるシードには殻付きとむきえさの2種類があります
むきえさは最初から殻がむかれた状態なので、殻付きの餌に比べると掃除が簡単です。
餌の上に殻が乗ってしまうこともないため、食べた量もわかりやすくなります。ですがむきえさは死に餌と言って生きた種子ではないため傷むのも早く、栄養価も殻付きに比べると低くなります。
インコにシード類を与えるのなら殻付きの餌がおすすめ
殻付きの餌は食べたら殻が残りますので、食べた量がわかりやすくなります。皮むきタイプと比べると栄養価も高くなります。
インコにはシード以外にビタミンやカルシウムといったミネラルも必要です。