キーワード
  1. インコ
  2. 飼育
  3. 種類

疥癬症はインコに多い病気のひとつ。原因と症状、治療について

インコによくある病気のひとつに疥癬症があります。症状は比較的わかりやすく、インコが頻繁にかゆがっていたり、飼い主さんがインコの見た目から気づくことも多いです。ひどくなるとインコの日常生活を脅かしてしまいかねない怖い病気でもありますが、治療を受けることで完治することができます。インコの疥癬症についてお伝えします。疑われる場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

インコに多い精巣腫瘍とは?疑われる症状や行動、原因について

インコに多い病気のひとつに精巣腫瘍があります。人間の場合なら腫瘍の摘出手術を行うことも多いですが、体...

コザクラインコの発情期が多い場合は抑制することも必要です

コザクラインコはラブバードと言われるくらい愛情豊かな鳥です。飼い主にもよくなつき、癒やしを与えてくれ...

インコが膨らむのは病気のサイン。病院へ移動中も保温が必要

インコが膨らむのには理由があります。ただ寒いだけなら少し暖かくするだけで元気になりますが、かなり...

インコの卵が孵化するまでの日数と飼い主が気をつけたいこと

インコをつがいで飼っていると、卵を産んだときにはヒナがかえる可能性が高くなります。一生懸命に卵を温め...

インコの病気には保温が大切!すぐやるべき応急処置と注意点

飼っているインコに病気の予兆が見られたときは、すぐに保温をすることが大切です。では、どんな風に保...

しゃべるのが得意なインコの種類と値段について紹介します

インコを飼うのなら言葉を教えてしゃべるインコにしたいですよね。言葉を覚えてもらうためには飼い主の根気...

コザクラインコの性別が知りたい!オスメスの見分け方について

コザクラインコはオスメスで外見上にあまり違いがないため、性別の見分け方が難しいと言われています。...

インコの爪切りで血が止まらないときの止血方法と爪切りの注意点

インコの爪が伸びていたら自分で切るという飼い主さんも多いかと思います。インコの小さな爪ですから注意深...

インコの水浴びに噴水型?その正体とインコの水浴びについて

インコについて調べていると、可愛い噴水型の用具があると話に聞きます。またそんな画像を見かけることも。...

インコの卵詰まりの見分け方とは?症状や対処方法を紹介します

インコが卵詰まりになったかどうかの見分け方とは?このような症状があるときには卵詰まりかもしれません。...

インコが風邪をひいたときの主な症状と、風邪を予防する方法

インコも風邪をひくことがあります。インコが風邪をひいた場合の主な症状は私たち人間と同じく、くしゃみや...

マメルリハインコの寿命と長生きしてもらう飼育のポイント

きれいな羽色と丸っこい体が特徴のマメルリハインコ。インコの中では小さなサイズですが、意外と寿命が長い...

インコの雛の鳴き声からわかる気持ち!インコの感情を知る方法

インコの雛を飼い始めると、いろいろな種類の鳴き声に「今は、どんな気持ちなんだろう?」と疑問を持つ飼い...

インコに多い卵詰まりとは。疑われる症状と予防の方法について

インコに卵ができたと思ったのになかなか産まない。こんな時は卵詰まりではないかと心配になりますよね。イ...

インコが頭を上下にぶんぶん動かしているときの気持ち

インコが遊んでいる最中に頭を上下に振っていることがあります。時には頭を振りながら歩き回ることもあ...

スポンサーリンク

インコの疥癬症の原因はトリヒゼンダニ

疥癬症はインコにも多い病気のひとつで、原因はトリヒゼンダニの寄生です。

トリヒゼンダニはわずか0.3ミリ程度の大きさしかないため肉眼では発見することができません

インコに寄生するとダニのメスは皮膚に潜り込んで卵を産み、インコの皮膚の上でどんどん増えていきます。このトリヒゼンダニは鳥の皮膚上では繁殖し続けますが、鳥の体を離れると生きていくことができません。

ダニは鳥同士の接触で感染するため、原因には疥癬症になった他の鳥との接触か、または母鳥から受け継いだと考えられます。

ダニが寄生してもすぐに症状が出るわけではありません。

元気で健康な時は症状が現れず、病気やストレスが原因で体調を崩し免疫力が落ちたときに疥癬症の症状が出てくることがあります。一度症状が出ても、すぐに改善して目立たなくなることもあります。症状が落ち着いてもダニがいなくなったわけではないため、また何かのきっかけで症状が現れてしまいます。

インコの疥癬症の症状。見た目も変えてしまいます

疥癬症は激しいかゆみを伴いますので、インコはかゆみがある部分をケージや止まり木にこすりつけるようになります。同じ部分を頻繁にこすりつけている時はその部分をよく見てください。

ダニが寄生した部分はガサガサになったり、かさぶたのような状態になります

くちばしやろう膜、まぶた、足や爪といった部分が多いですが、羽の内側などにも症状が現れることがあります。

最初のうちはくちばしやろう膜、足の指などが乾燥して荒れているかのようにガサガサに見えます。次第にガサガサしている部分が広がり、かさぶたのような状態になっていきます。もっとひどくなると小さかったかさぶたが軽石のように厚みが出てボコボコとしていき、どんどん広がります。

インコはかゆさのため頻繁にこすりつけ、足や爪、羽などはくちばしでつついて出血をしてしまうこともあります。放っておくとひどい状態になり、強いストレスをかかえてしまいます。

インコの疥癬症がひどくなると日常生活も困難に

最初は白っぽくガサガサとした状態ですが、治療をしないでそのままにしておくと疥癬症の部分がどんどん広がっていきます。かさぶたのような部分は厚みを増して軽石のようになり、ひどい場合はくちばしや足などを変形させてしまいます。

足にできた疥癬症は爪の形を変えたり、ひどくなると脱落してしまうこともあります

まぶたにできた疥癬症は大きくなることで視界を塞いでしまいます。

症状がでやすいくちばしはガサガサとした表面で肉厚になり、長く伸びたり変形させてしまいます。一度変形したくちばしは治療を受けても形が元の戻ることはありません。
くちばしが変形すると餌を食べることも困難になり、栄養がとれないため次第に衰弱をして命を落としてしまう恐れもあります。

疥癬症を疑った時はすぐに病院へ連れていき、治療を始めることが大切です。ひどいかゆみもすぐに抑えてあげましょう。

疥癬症に気づいたらすぐに病院へ連れて行きましょう

疥癬症がひどくなる前に、くちばしや足などが白くカサカサとしていると気づいたら病院へ連れて行きましょう。軽いうちに治療を始めることで、インコへの負担も軽くすることができます。

病院へ行くと、疥癬症の症状が出ている部分の表面を少し削るか粘着テープを当てて取り、顕微鏡でダニがいるかどうか検査をします。ダニが確認できたら疥癬症の治療を始めることになります。

治療は注射、飲み薬、塗り薬、又は皮膚に染み込ませる薬などを使って行いますが、どのような治療方法をするのかは病院によって違います。ダニを駆除することが目的なので、完全にダニがいなくなるまで数回に渡り治療を続けることになります。薬は成虫には効果がありますが、卵には効力がありません。そのため、卵が孵化することを考慮しながら、治療を何度か続けることが大切です。

一度の治療で効果が出る場合と何度も治療を重ねて良くなる場合があります

疥癬症は完治することができる病気なので、しっかり治すことが大切です。

市販の薬を手に入れることもできますが、ダニの駆除薬は中毒を起こす恐れがあります。必ず動物病院で診察を受けて、治療は獣医さんにお任せしてください。

疥癬症は他のインコにも移るので対策が必要

疥癬症はダニが寄生することで発症するため、他のインコと接触してダニが移ってしまえばそのインコも疥癬症になってしまいます。他にもインコを飼っている場合は、疥癬症になったインコとの接触は避けるようにしてください。疥癬症になったインコのケージは他のインコから離して隔離し、同時に放鳥しないようにします。

一緒に飼っているインコも既に感染している恐れがありますので、症状が出ていなくても念の為病院へ連れて行き検査をしてもらうことをおすすめします。

疥癬症になったらダニを完全に駆除することが大切

ケージや止まり木などケージの中にあるものはすべて熱湯消毒をしてください。放鳥している時によく過ごしている場所もしっかり消毒をします。せっかくダニの駆除薬で治療を進めていても、止まり木にダニが残っていれば再びインコの体に寄生して、また繁殖をしてしまいます。

疥癬症はインコに強いかゆみを与え、くちばしや足、ろう膜などを変形させたり見た目を変えてしまう病気です。インコにとっては大変つらい症状なので、疥癬症に気づいたときはすぐに病院へ連れて行き治療を始め、少しでも早く楽にしてあげましょう。