セキセイインコのろう膜は性別を見分ける決め手となる部分です。雛のうちは性別に関係なくみんな同じ色のため、ろう膜が変化する日が待ち遠しいことでしょう。雛のろう膜の色が変化する時期、そしてろう膜の色による性別の見分け方についてご紹介します。ろう膜はセキセイインコの健康状態を知る大切な部分でもあります。ろう膜に症状があらわれる病気についても紹介しますので、わずかな違いを見逃さないようにしましょう。
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セキセイインコの雛のろう膜が変化するとき
インコには性別を見分けるのが難しい種類が多いですが、セキセイインコの場合は比較的簡単なので誰でもオスかメスかを知ることができます。
セキセイインコの性別はろう膜の色を見て判断します
ただし、このろう膜は雛のうちはまだ性別に関係なく同じ色をしています。成長とともに色に違いがではじめます。
セキセイインコのろう膜に色がつきはじめるのは生後半年位になります。
個体によっては1年くらいになるまで性別がよくわからないという場合もあります。早く性別を知りたいと思っている人の多いことでしょう。とりあえず半年頃まで楽しみに待ってください。
どうしても雛のうちから性別を知りたいときは鼻の穴の周りを良く見てください
メスの場合は穴のまわりだけ白っぽくなっていて、オスは全体的に同じ色をしています。オスとメスで見比べなければわからないほどの僅かな差ではありますが、性別を判断する目安になります。
セキセイインコのオスのろう膜の変化について
雛のうちは白っぽい色をしていたろう膜ですが、早い個体では生後5ヶ月あたりから色があらわれ出します。生後6ヶ月にもなると色が見てわかるようになります。
ろう膜の色は品種によって違いがあります。
- ノーマル、オパーリン、パイド・・・はっきりとした鮮やかな青色
- アルビノ、ルチノー、ハルクイン・・・ピンク色、または紫がかったピンク色
ろう膜が青色になる品種はわかりやすいのですが、ピンク色になる品種の場合は個体によって色が濃くならずに薄いままの場合もあります。メスと間違えやすく、性別を見分けるのが難しくなります。
セキセイインコのメスのろう膜の変化について
メスのろう膜の色も品種によって異なります。
- ノーマル、オパーリン、パイド・・・肌色~茶色
- アルビノ、ルチノー、ハルクイン・・・白~薄ピンク色
メスは雛の時からあまり変化がない場合があります。いつまでも白っぽいままでも、オスは色が変わるため、色が変わらなければメスだと考えることができます。
発情すると更にわかりやすくなります
ろう膜が肌色の場合なら色が濃くなり茶色に変化します。また、発情するとろう膜がカサカサになったり盛り上がって肉厚になるのもメスの特徴です。大きく盛り上がったろう膜が剥がれることもあります。
セキセイインコのオスのろう膜が茶色に変化したとき
セキセイインコのオスのろう膜は青色又はピンク色です。ろう膜の色がメスのように茶色になることがあります。体に何らかの問題が発生していると考えてください。
ろう膜の色の変化は生殖器系の問題が考えられます
ホルモンのバランスが崩れている時に茶色くなることがありますが、精巣腫瘍の症状のひとつでもあります。
精巣腫瘍になるとメスのような行動が見られる場合もあります
ろう膜の色の変化以外にも、オスなのに交尾のときのメスの姿勢をとることがあります。また、紙を噛みちぎることに夢中になったり狭いところに入り込むといった発情中のメスと同じ行動をする場合もあります。
セキセイインコのろう膜が白くカサカサに変化したとき
ろう膜がカサカサの状態で見た目が変わってきたときも注意が必要です。ダニが寄生することによる疥癬症にかかっている恐れがあります。
疥癬症になると、つるんとしてきれいだったろう膜がまるで軽石のようにボコボコとしてきます。ダニの寄生はろう膜だけでなく、くちばしやまぶた、足などに広がっていきます。まぶたにかさぶたのようなボコボコとしたものができると視界を塞いでしまうことがあります。くちばしの場合は長く伸びたり変形してしまうこともあります。
最初のうちは白っぽくカサカサの状態です。広がってしまう前に病院で治療を始めてください。
疥癬症の治療はダニの駆除を行います。セキセイインコは薬の刺激を嫌がる場合もありますが、ダニを全て退治するためには何度か通院することが必要です。疥癬症の疑いがあるときはすぐに病院で診てもらい、激しいかゆみからも助けてあげましょう。