インコは人になついておしゃべりをしてくれたり、きれいな鳴き声でさえずったりと、インコがいるだけで家の中がにぎやかになります。ペットして飼われているインコにはセキセイインコやコザクラインコのような小さめのインコが人気ですが、ヨウムのような大きなインコや珍しいインコを飼っている人もいます。
これからインコを飼いたいと思っている人にとって気になるのがインコの値段と飼育にかかる費用ではないでしょうか。インコの値段は種類によって違いますが、同じ種類であっても羽の色によっても値段が違ってきます。ここでは一般的なインコの値段の相場と、飼育に必要な道具や費用についてご紹介します。
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小さくても存在感抜群のセキセイインコの値段の相場
インコの中でも特に人気があるのがセキセイインコです。人によくなつき表情も豊かなので一緒に過ごす時間が楽しく、なかには人の言葉を覚えてしゃべるセキセイインコもいます。7~8年くらいの寿命になりますが、15年以上生きるセキセイインコもいます。
ペットショップをのぞいてみると、たくさんの雛が販売されているのを目にするかと思います。セキセイインコは雛から育てることで人によくなつくようになり、手乗りになって飼い主の指に止まってくれたり、首元や頭の羽を指でかかせてくれるようになることもあります。
セキセイインコの雛の販売価格は2,000~3,000円が相場になります。
買い求めやすい値段なのもポピュラーの理由の一つなのでしょう。
セキセイインコの成鳥では値段も少し高めになり、4,000~8,000円位になります。
セキセイインコの場合は毛色によって値段が違うということは少ないですが、人気の毛色はすぐに売り切れてしまいます。
セキセイインコで値段が違うのは大きな体のジャンボセキセイインコと、羽の一部が逆立っている羽衣セキセイインコです。5,000~10,000円位を見ておくと良いでしょう。
中型のインコの値段。ボタンインコやコザクラインコの相場
セキセイインコよりも少し大きめなサイズのボタンインコやコザクラインコは中型インコになります。セキセイインコと同じくペットとして人気が高く、愛情の強さからラブバードという愛称も持ちます。2羽が止まり木でくっついている様子は見ているだけでかわいらしいですよね。
コザクラインコは緑色の体に赤い顔といった毛色が定番のノーマルカラーです。全体的に濃い緑色のオリーブ、青色のバイオレット、全身がやわらかい黄色のクリームなどがいます。体が黄色で顔が赤いルチノー、様々な色が入ったパイドといった種類もあります。
ノーマルは1万円前後ですが、バイオレットやルチノーのように羽の色に特徴があると値段も少し高めの12,000~20,000円になります。
羽が白一色で目が赤いアルビノは値段が高く、ノーマルの倍以上の25,000~40,000円位になります。
中型のインコは小型のセキセイインコに比べて鳴き声も大きめで、噛む力も強くなります。ですがボタンインコもコザクラインコもラブバラードと言われるくらい愛情が豊かなインコなので、人にもべったりとなついてくれますよ。
大きめインコの値段の相場は高め。寿命も長いのでよく考えてから
大きなインコに興味があるのならヨウムがおすすめです。ヨウムは知能の高さが有名で、人の言葉を覚えて真似ているのではなく、言葉の意味を理解して会話がすることができます。コミュニケーション能力が高いので親友にもなれるでしょう。
グレーの羽に赤い尾羽が特徴のヨウムですが、種類は3種類だけです。
3種類とも毛色は同じくグレーになりますが、体の大きさに若干の違いがあります。
ノーマルよりも少し大きめのコンゴヨウム、そしてノーマルよりも少し小さめのコイネズミヨウムです。コイネズミヨウムは上くちばしに淡い赤色が入っている特徴もあります。
ヨウムの値段はおよそ25万円前後で、コイネズミヨウムは少し高めの28~35万円位が相場になります。
他の小さなインコに比べて値段が高めのヨウムですが、寿命も長く、平均寿命は50年です。60年以上も生きるヨウムもいますので飼うときは注意が必要です。年齢が若くて最後まで世話ができる人、又は世話をできなくなった時に子供など次の世代で任せられる人がいなければ飼うことは難しいでしょう。
インコに必要なケージと付属品の値段の相場
インコを飼うのなら、同時にケージなどの飼育道具を用意しなければなりません。インコのケージはインコの体のサイズに合わせて適切な大きさを選んでください。
セキセイインコのケージなら幅、奥行き、高さが全て35センチ以上必要です。セキセイインコは尾が長いという特徴がありますので、狭いケージでは尾羽がひっかかって不便な様子が見られます。奥行きのあるケージにするか、又は止まり木を取り付ける位置を工夫して快適に過ごせるようにしてあげましょう。
ボタンインコやコザクラインコのような中型インコならケージの一辺が45センチ以上、ヨウムのような大型インコの場合は幅や奥行きは50センチ、高さが60センチ以上あるものを選んでください。
- ケージには餌入れや水入れ、止まり木が必要です。これらはケージに最初からついている場合も多いですが、場合によっては違うサイズと交換したり買い足したりする必要もあります。例えば細かく砕いたボレー粉を与えたいときは、ボレー粉用に小さめの餌入れが必要になってきます。
また、青菜を入れるための菜差しや水浴びのための容器もあると良いでしょう。 - インコを寝かせるときはケージに布をかけて暗くしますが、ケージのサイズにぴったりのカバーが販売されています。バスタオルや毛布を使うこともできますが、家に手頃なものがない場合はおやすみ用のカバーを購入しておくと安心です。
- インコは寒さに弱いため防寒対策も必要です。ケージに被せるビニールのカバーやペットヒーターも用意してください。寒くなってきた季節には毎日のように使いますし、夏であってもインコの体調が悪いときにも使用します。
- 他にブランコやおもちゃも用意しておくと良いでしょう。インコを飼ってみて必要だと思ったら買い足してください。インコ用のおもちゃや知育トイも豊富にありますよ。
インコを飼うための環境と飼育に必要なこと
インコを飼うときはインコに合わせて環境を整える必要もあります。まずはじめに、インコのケージを置く最適な場所を見つけてください。人が出入りするドアの側、テレビの音がうるさい場所、日差しや冷暖房の風が当たる場所は避け、静かで落ち着かける場所を選びます。窓の側は快適そうに感じられるかもしれませんが、外にいるカラスなどの天敵が視界に入ったり、冬なら外の冷気の影響を受けやすい場所でもあります。強い日差しが当たって暑くなりすぎる心配もありますので、窓の側にケージを置くのなら対策が必要になります。
インコは温度管理も重要です。寒さに弱いためケージの中だけでなく、放鳥時の室内の温度管理もしっかりと行ってください。
ケージに入れたままにしないで、1日のうち必ずケージから出して飛び回る時間を作ってあげてください。
インコを迎え入れたら、まずは動物病院で健康診断を受けさせます。
体内に菌を持っている個体も珍しくありません。小さな体のため症状が出てからでは手遅れとなることもありますので、元気で健康的であっても定期的に健康診断は受けるようにしてください。
健康診断で病院へ行くときはインコを運ぶためもキャリーケースがあると便利です。外が見えることで怖がったり体が冷えてしまう場合もありますので、キャリーケースは必ずバッグに入れたりタオルなどで包むようにしてください。