セキセイインコのくちばしが長く伸びていると感じたときはどうしたらよいのでしょうか。くちばしも日々少しずつ伸び続けてはいますが、爪のように飼い主がカットして手入れをすることはありません。くちばしが長く伸びている場合は何か問題があるはずです。セキセイインコの飼育環境を見直すことで改善することもありますが、病気が原因の場合もあります。くちばしが伸びる原因を見つけて対処し、健康的なくちばしをキープしましょう。
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セキセイインコのくちばしは日々伸びているけれど、カットする必要がない理由
セキセイインコのくちばしは常に同じ長さ、同じ形をしています。くちばしが長くなっていたら不思議に思う人もいるでしょう。
くちばしは爪のように日々少しずつ伸び続けている
長く伸びすぎてしまった場合は爪と同じく削ったりカットするべきか迷いますよね。
通常であればセキセイインコのくちばしが長く伸びてしまうことはありません
セキセイインコのくちばしは食べたり飲んだりするだけでなく、羽の手入れをしたり、物をつかんで移動させたい時やケージの網を移動する時、攻撃する時など、いろいろな場面で使っています。
主食である固い殻の種子やボレー粉などセキセイインコの食べ物は固さのあるものが多く、初めて見る物はまずくちばしでつっついて確かめてみるなど日常的にくちばしをよく使っています。かじって遊ぶことも大好きで、遊んでいるだけで自然にくちばしが削れていきます。また、くちばしをこすり合わせて自分で手入れもしています。
セキセイインコのくちばしが伸びすぎてしまうと餌を食べにくくなるだけでなく、セキセイインコの日常生活に様々な影響を及ぼすことにもなります。
セキセイインコのくちばしが伸びてしまう原因とは
セキセイインコのくちばしが長く伸びてしまうのには原因があります。伸びたら切れば良いというわけではありません。
くちばしが削れる機会がない
日常生活のなかでくちばしを使う機会が少ないと、くちばしは削れることがないため少しずつ長くなっていきます。飼育環境に問題があるので見直す必要があります。
セキセイインコ自身がくちばしをあまり使わないことも考えられます。
かじることをしない、手入れもしようとしない場合なら、削れるよりも伸びるペースの方が早くなるため、くちばしが少しずつ長くなっていきます。かじることはセキセイインコのストレス発散にもなります。かじりたいという気持ちになるような工夫をしてみましょう。
病気が原因でくちばしが伸びてしまうことがある
病気が疑われる場合はすぐに病院で診てもらう必要があります。元気がない、食欲が落ちている、又はくちばしがカサカサになっているなど他にも気になる症状があるのなら、まずは病院へ連れて行ってください。
セキセイインコの飼育環境を見直してみる
セキセイインコらしい生活をおくることでくちばしは少しずつ削れていくはずです。くちばしが伸びてしまうのは、かじることができない状況が考えられます。
餌はむき餌を与えているのなら殻付きに変えてください
殻をむくことでくちばしは削れていきます。
止まり木やケージ選びも大切
プラスチック製の止まり木やケージではくちばしを使う機会が少なくなります。木製の止まり木ならくちばしをこすりつけたり、かじったりすることもできますが、プラスチック製ではかじる気持ちにもならないでしょう。健康面から考えてもプラスチック製よりは自然に近い素材を選ぶようにしてください。
ケージを金網のケージにすると、ケージの中で飛んで金網に止まったり、くちばしや足を使って金網を移動して遊ぶことができます。くちばしを使う機会が増えるだけでなく、ケージの中での運動量が増えて活発に過ごすことにもつながります。
おもちゃやブランコも見直してみましょう
鳥を形どったかわいいプラスチック製おもちゃや鏡がついたブランコなども魅力的ですが、木やコルクなどかじることができる素材から作られたおもちゃも用意してください。かじって遊ぶことを目的にした鳥専用のおもちゃも市販されています。セキセイインコの周りにかじることができる素材を増やすことで、かじる機会を与えて自然にくちばしが削られていくようにしてみましょう。
セキセイインコ自身がくちばしの手入れをしようとしない場合
セキセイインコ自身がくちばしをあまり使おうとしないこともあります。性格や癖といったことも影響しますが、高齢になったためかじることが減り、そのためくちばしが削れるよりも伸びるペースの方が早くなり、少しずつ長くなってしまうこともあります。警戒心が強くて臆病な性格だと、知らない物には近寄らず興味も示さないため、静かに過ごすことが多くなります。そのため、かじる機会が少なくなってしまいます。
セキセイインコにかじりたいという気持ちにさせる工夫が必要
かじって遊べるおもちゃを用意して、一緒に遊んでみましょう。怖がって近寄らない場合は慣れるまで時間をかけることも必要です。大きな物よりは小さなサイズを用意して、常に視界に入るところに置いておくとそのうち慣れてきます。くちばしを使って遊んでいるだけでも、少しずつくちばしは削れていきます。
塩土やカットルボーンなどの固い食べ物を用意するのも良いですが、夢中になってかじっていることで食べすぎてしまう恐れがあります。特に塩土は嗜好性が高く、食べ過ぎることで健康障害が心配です。与える場合は時間を決めて、しっかり管理をした上で与えるようにしてください。
病気が原因でくちばしが伸びることもあります
くちばしが伸びていくのが病気によるものという場合もあります。くちばしに症状が出るのは肝臓に問題があるのかもしれません。くちばしの伸びた部分が枯れ枝のような感じになったり、くちばしに出血斑と言われる黒いあざのようなものが出ることもあります。肝臓疾患の場合はくちばしに症状が出ることがあります。
くちばしの表面がカサカサになっている場合は疥癬症が疑われます。くちばしの他にろう膜やまぶた、足も症状が出やすい部分です。白っぽくカサカサとなり、次第に厚みを増してかさぶたようになります。疥癬症はダニが寄生することで発症しますので、病院でダニを駆除する治療を受ける必要があります。放っておくとくちばしがどんどん伸びていき、餌を食べることもできなくなってしまいます。
栄養障害によってくちばしが伸びることもあります。栄養バランスが悪いことが原因のため、やはり獣医に相談してセキセイインコの食事の指導を受けることをおすすめします。