文鳥を小さな雛から飼い始める時には、餌は挿し餌で与えることが必要です。まだ自分だけでは餌を食べることができないので、飼い主さんが挿し餌を作り、雛の口へ運んであげます。
そこで、文鳥の雛の挿し餌を与える時期や、挿し餌の作り方、与え方の注意点などをご紹介します。また、成長して大人用の餌を一人で食べるために、その準備もあわせてしていきましょう。
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文鳥の雛に挿し餌が必要な時期と与える回数
文鳥の雛をお迎えしたら、自分で餌を食べることができるようになるまで、挿し餌をしてあげます。
自然界の鳥も、親鳥が雛に餌を吐き戻して与えていますよね。それと同じようなことを、文鳥の親に代わって雛にしてあげるのです。
ペットショップにいる文鳥の雛は卵からかえって2~3週間程度です。
文鳥の雛は生後4週間くらいまで自力で食べることができないため、挿し餌が必要です。
また、固形の餌を食べることができないので、雛用のやわらかい餌を用意する必要があります。雛をお迎えするときは、雛用のパウダーフードと粟玉を用意してください。餌を与えるときに使う挿し餌用のポンプも必要です。
雛用のパウダーフードは雛にとって必要な栄養素がバランスよく配合されています。最初のうちはパウダーフードを与え、成長に合わせて粟玉に切り替えますが、粟玉と一緒にパウダーフードも与えても良いでしょう。
生後2~3週間くらいまでは1日6~7回程度の挿し餌が必要です。
3時間おきを目安にして、適度な間隔をとって挿し餌をするようにしてください。雛のうちは一日のほとんどを眠って過ごしていますが、お腹が空いたら起きて餌をねだって鳴きます。そのタイミングで挿し餌を用意して与えるのも良いでしょう。
生後3週目を過ぎると雛用のパウダーフードから粟玉に切り替えます。
この段階でもまだ乾いた餌を食べることはできません。粟玉はお湯に浸して柔らかくしてから与えます。挿し餌の回数も少し減らしていき、1日5~6回を目安にしてみてください。
文鳥の雛の挿し餌の作り方と与え方
文鳥の雛をお迎えする前に挿し餌に必要な物を用意してください。
生後2週~3周目の雛には、雛用のパウダーフードはお湯でゆるめて使います。
ポタージュ程度のどろっとしたゆるさに溶いてください。パウダーフードのパッケージにある与え方の記載を参考にすると良いでしょう。
挿し餌の温度が適温になったら、挿し餌用のポンプに吸い込みます。雛が口を開けたらポンプの先端を喉に入れ、少しずつ餌を与えてください。1回の餌やりで4~5回を目安に行ってください。
雛が3週目を超えると粟玉に切り替えていきます。粟玉はお湯を加えてふやかし、柔らかくしてから与えます。粟玉だけでは栄養面が心配なので、青菜をすりつぶしたものを一緒に混ぜたりミネラルを補う必要があります。パウダーフードを粟玉にふりかけて与えても良いでしょう。粟玉の場合も温度に気をつけ、40度くらいに冷ましてから与えてください。
文鳥の雛の挿し餌を上手に与えるコツと注意点
文鳥の雛の餌は作り置きすることはできません。
パウダーフードなどをお湯で溶くときは、固さにも注意が必要です。お湯の量が少なくて粘り気がありすぎると喉から流れていかず、詰まらせてしまう可能性があります。
雛に挿し餌をするときは、部屋の中の温度にも気を配ってください。
雛用のケージは保温をして暖かくしていますよね。挿し餌をするときは雛用のケージから雛を出して行います。部屋の温度が低いと雛の体が冷えてしまいます。挿し餌をする場所だけは暖かくしておくか、または雛が冷えないように柔らかいタオルなどに雛を包んでから行ってください。
文鳥の雛のそのうの確認方法
文鳥の雛に挿し餌を与えるときは、必ず雛のそのうの状態を確認してから行ってください。
そのうは首の根元あたりで胸よりも少し上の部分にあります。ここに触れてみて、ふくらんでいないかどうかを確かめてください。そのうが膨らんでいたら、餌がまだ残っている証拠です。
大人用の餌を一人で食べるための練習方法
生後4週くらいを目安に、少しずつ餌を切り替えていきます。食べやすい粟の穂などを雛のケージの足元に置いてみてください。雛が興味を持ってつっつき、食べるようになります。粟の穂と一緒に大人用のシードやペレットを置いてみてください。餌をシードではなくペレットにしたい場合は雛のうちに与えるのが大切です。
いきなり雛用の餌から大人用へと切り替えるのではなく、挿し餌を与えながら大人用の餌も与えるようにします。
雛の様子をみながら、少しずつ切り替えていきましょう。
乾いた餌を食べるようになると、粟の穂は取り除いて大人用の餌だけにします。粟の穂ばかりを好んで食べるて、大人用の餌を食べない場合もあります。粟の穂だけだと栄養バランスが偏ってしまいますので、大人用の餌を食べるようにする必要があります。粟の穂はおやつ程度に与えるようにしましょう。